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衆議院調査局論文誌、鎌田先生の論文

衆議院調査局の論文誌「RESEARCH BUREAU 論究」2011年12月号が、大震災を特集しています。鎌田浩毅京大教授の論文も載っています。先生の文章を、一部引用します。
・・東日本大震災は、我が国にとって戦後最大の試練と言われている。地球科学的に見ると、実は戦後の復興期は地震も少なかった時期という幸運に恵まれていたのである。こうした地震の少ない恵まれた時代が終わったのが、1995 年の阪神・淡路大震災なのである。
日本の復興期と高度経済成長期に地震がなかったのは、ラッキー以外の何ものでもない。言わば、パクス・ロマーナ、パクス・アメリカーナに続くパクス・ジャポニカだったと言えるかもしれない。
それが20 世紀末の1995 年で終了し、その後の世界はアメリカの「9.11」から21 世紀の動乱が始まった。奇しくも「9.11」が世界を変えたのと同様に、「3.11」も日本とアジアを根本から変えると思われる。日本人はこれからどうやって生きていくべきかについて、もう一度考え直すきっかけを、大きな犠牲と共に与えられたのである・・
また、大震災関連の立法一覧も載っています。

保温便座の節電

職場のトイレなどで、気になることがあります。便座の蓋が開いていることです。保温便座の場合、蓋が開いていると熱が逃げて、電気を無駄にします。蓋を閉めると、10%の節電になるそうです。
かつての職場では、「節電のために、蓋を閉めましょう」と、注意書きが貼ってありました。

東京はこの冬初めての雪

東京は、夕べから降り出した雪で、今朝は車の上などに、うっすら雪が積もっていました。昼も、みぞれ交じりの雨でした。雨も久しぶりです。玄関脇に植えてある水仙が、1輪花を咲かせました。
今週も、あっという間に、怒濤のような1週間が過ぎました。毎日忙しくしていると、手帳を見ないと、昨日一昨日に何をしたのか、思い出せません。

経営の失敗例・選択と集中の誤り

日経新聞1月17日西條都夫編集委員の「一目均衡」は、「コダックはなぜつまづいたか」でした。コダックと言えば、かつては、世界一の写真フィルムメーカーでした。黄色のパッケージを、覚えておられる方も多いでしょう。富士フイルムやコニカより、はるかに大きな巨人でした。
その世界の名門会社が、倒産の危機に瀕しています。衰退の要因は、デジタルカメラの普及で、フィルムが売れなくなったことです。しかし、コニカも富士も、生き残っています。
原因は、関係者の指摘では、1990年代の失敗だそうです。コダックもいろんな事業を手がけていましたが、「選択と集中」原則によって、フィルム以外の事業を外に切り出しました。その時に、将来の成長の種も、社外に流出させたのです。例えば、近年需要が急拡大している液晶用の光学フィルムが、それに当たります。富士やコニカは、これで稼いでいるそうです。
難しいですね。一方で、本業以外に手を広げすぎて失敗した会社があり、他方で、集中しすぎて失敗した会社があります。
このコラムでは、もう一つの要因=政治力でライバルをねじ伏せようとしたことも、採り上げています。詳しくは、原文をお読みください。