先日ようやく、玄関の椿が、一輪咲きました。早速メジロが来たらしく、花びらは傷ついています。二輪目のつぼみが、大きくなっています。今年は寒さのせいか、花が遅れました。水仙は、いまだにきれいに咲いています。
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被災者アンケート
3月11日の読売新聞は、岩手・宮城両県300人、福島県200人のアンケートを載せていました。
岩手・宮城では、「暮らしていた地域に戻りたい」は43%、「移転したい」が46%です。「地域が復興できるか」という問いに対しては、「思う」が38%、「思わない」が43%です。
福島では、「暮らしていた地域に戻りたい」が57%、「移転したい」が25%です。「地域が復興できるか」については、「思う」が22%、「思わない」が55%です。
厳しい結果ですが、関係者の冷静な評価が現れているのでしょうか。
企業連携推進室
このホームページでも書いていますが、地域の復興には、企業の協力も重要です(3月9日の記事)。
13日に、復興庁に企業連携推進室を設置することを、発表しました。国家公務員だけでなく、経済団体から派遣していただいた民間人(国家公務員に身分替え)とともに、企業と自治体とのつなぎをします。
少数精鋭・やりがいのある仕事
発災以来1年の節目なので、連日、新聞やテレビが、特集を組んでいます。また、それにあわせて、復興・復旧事業が取り上げられています。ありがたいことです。いろいろご批判も頂いてはいますが。以下、記者さんとの会話です。
記者:霞ヶ関には、どれくらいの組織があるのですか。
全勝:大臣を戴いているのは、1府12省。それに加えて、私たち復興庁がある。霞ヶ関にいる国家公務員は、約4万人だと聞いたことがある。これが、いわゆる本省だね。
記者:復興庁には、何人いるのですか。
全勝:本省に160人、現在は民間から派遣してもらった人たちを入れて、約180人かな。出先に90人いる。
記者:え~。それだけで、毎日、あれだけ新聞に出ているのですか。
全:そうなんだよね。ありがたいことです。また、毎日がんばってくれている職員に、感謝しなければ。できれば、復旧が進んでいることも、伝えてほしいね。記事は、「進んでいない」ということばかりだから。
記:たしかに。それは、反省します。「進んでいる」では、記事にならないのですよ。でも、復興以外にも、大事な国政がありますよね。あとの3万9千人がやっている仕事が。
全:そのとおり。それを伝えることが、あなたたちの仕事ですよ。
政府の対応に対する評価
各紙が、復興に対する世論調査のアンケート結果を、載せています。いずれも、厳しい結果です。
3月12日の読売新聞
「政府のこれまでの対応を評価しますか」という問に対して。評価する:24%。評価しない:67%。
「原発事故に対する政府の対応を評価しますか」という問いに対して。評価する:12%。評価しない:80%。
3月13日の朝日新聞
「復興に対する、この1年間の政府の取組を評価しますか」という問いに対して。評価する:19%、評価しない:67%。
「仮に今、大震災のような大地震が起きたら、政府や自治体の対応に期待できると思いますか」という問いに対しては。期待できる:16%、期待できない:71%。
もっとも、「あなた自身の備えは十分ですか」という問に対して、「十分でない」が86%です。
すなわち、多くの人が、「自分でも準備をしない、自治体にも期待しない」ということです。これって、本心なのでしょうか。この通りなら、無常観ですよね。