岡本全勝 のすべての投稿

東京の大雪、2

今朝も、起きて見たら、予想通りに、さらに10センチほど積もっていました。早朝から、3回目の雪かき。我が家と斜め向かいのSさん宅前だけ、道路がきれいになって、その前後は雪が残りました。東京都心で27センチ、45年ぶりの大雪だったそうです。10センチの雪かきが、3回必要だったわけです。
投票に行くのに、一苦労です。車の轍の跡(踏みしめられて固まっているところ)を通るのか、そうでない柔らかいところを通るのか。最悪は交差点です。大通りは、雪がほとんどなくなっていますが、歩道との境には融けた水とシャーベット状の雪で、巨大な水たまりができています。私は長靴なので、お構いなしですが。
「今日は、観客が少ないだろう」と、そのまま、上野へ。東京国立博物館の「クリーブランド美術館展」「人間国宝展」と、東京都美術館の「世紀の日本画展」へ。駅を降りてから、積雪+シャーベット+水たまりの道を乗り越えて、たどり着きました。やはり、観客は少なかったです。ゆっくりと、見ることができました。レストランも、すいていたし。
ただし、早くも足腰に筋肉痛が出て、階段の上り下りがつらいです。明日は、もっときつくなりそうです(情けない)。
今日の東京は天気が良く、気温も上がったので、雪は急速に融けているようです。融け残った分が今夜凍ると、やっかいですね。

総理国会答弁案の作成過程

2月9日の日経新聞「永田町インサイド」は、「国会答弁、その実態」でした。見出しには「質問は事前通告。官僚徹夜で作成。首相確認は当日」とあり、詳しく、総理答弁案が作られる過程が、紹介されています。議員からの質問通告が遅れて、各省の職員が待機する実態も書かれています。一般の方は、内閣総務官室が、問を各省に振り分けていることなど、ご存じないでしょうね。

仮設住宅自治会

2月7日の読売新聞連載「仮設住宅は今」は、「運営に不満、自治会危機。窓口消え、遠のく支援の手」でした。
仮設住宅での自治会が、住民の不満によって解散した事例が、取り上げられています。会計や集会所の使い方を巡って、不満が出て、自治会長が辞任し、自治会が解散しました。すると、ボランティアの支援が途切れ、炊き出しや催し物が開かれなくなり、近所づきあいの機会が減りました。
自治会は住民が自主的に作る組織ですから、市役所や外部の者が作るわけにはいきません。作る際や運営について、応援することはできますが。
石巻市内には、133の仮設住宅団地があり、約40には自治会があります。しかし、3か所では、自治会が消滅しました。
引きこもりや孤立死を防止するには、近所づきあいは、大きな機能を発揮します。でも、自治会を作り運営すること、また、なるべくたくさんの人に参加してもらうことは、そう簡単ではありません。
仮設住宅を造ることや、復興公営住宅を造ることは、行政は得意です。しかし、人と人のつながりを作ることは、限界があります。拙著『新地方自治入門-行政の現在と未来』で、豊かな社会を作ることに成功した地方行政の目標が、「モノを増やすこと」から「関係を充実すること」に変わること、そしてそれはお金で買えない、お金で作ることができないことだと指摘しました。その一つの実例です。自治体や住民、そして支援に入っているNPOが、試行錯誤を続けています。

東京の大雪

今日の東京は、予報通りの大雪です。明け方から降り始め、午前午後と、降り続いています。
久しぶりに、家の前の雪かきをしました。長靴を出し、野球帽をかぶり、フード付きのウインドブレーカーを着て。いつものように、ちり取りでです。東京の積雪はそんなに深くないので、ショベルより、この方が軽くて楽ちんです。もっとも、中腰になるので、足と腰に負担が来ます。
10センチほど積もったので、まずは午後に1回。夕方出てみると、同じほど積もっていたので、もう一度。やむことなく降り続いているので、帽子の庇に雪がうっすら積もります。雪をかき終わったところを振り返ると、もう既に白くなっています。このままだと、明日朝までに、もう10センチほど積もるでしょうか。被災地や仮設住宅に、たくさん降らないことを祈ります。
お向かいのおじさん曰く、「今年の雪は、例年と違い粉雪だ。融けないね」と。確かにそうです。融けることなく、降るとそのまま積もっています。水を含んで重いボタン雪と違い、軽いので、すくって捨てる分には楽です。
とはいえ、30分ほどの一作業を終えると、息が上がります。足と腰には、明日以降、来るでしょうね。富山の人には、笑われるでしょうが。
ということで、今日は、出勤や外出を断念しました。近所の子どもたちは、しばらく楽しんでいましたが、人通りも少なく、しんしんと降り続く雪で、静かな土曜日でした。

復興庁の評価

今朝の「河北新報」に、沿岸被災20自治体の市町村長アンケート結果が載りました。「復興庁2年、司令塔役評価」という見出しです(沿岸部で被害が大きかった市町村と、原発事故で避難した市町村は40以上あるので、約半数の市町村が対象となっています)。
詳細は記事をご覧いただくとして、多くの首長が、復興庁の役割を高く評価してくださっています。
司令塔の役割を果たしているかという問には、果たしているが2人、ある程度果たしているが16人、あまり果たしていないが2人です。果たしていないは、おられませんでした。
自治体とコミュニケーションがとれているかについては、取れているが9人、ある程度取れているが11人です。あまり取れていない、取れていないという回答はありません。
100点満点、合格点が60点という総合評価では、最高が90点、最低が50点で、平均点は72点です。及第点をもらえなかった首長は2人で、55点と50点でした。記事では「15人合格点」とありますが、残る5人のうち3人は無回答です。でも、その方々も、司令塔の役割とコミュニケーションについては、良い点をくださっているので、たぶん合格点をもらったと推測します。例えば、点数では無回答の仙台市長は、「発足当初よりも存在感が大きくなっている。前例のない課題に果敢に取り組んでいる」と、回答しておられます。
このような評価をしていただいた首長さんに、お礼を申し上げます。そして、そのような評価をいただいたのは、職員みんなの努力の成果です。また、協力してくれた各府省の職員のおかげです。感謝します。
もちろん、満点をもらっていませんし、及第点をもらえなかった自治体もあります。指摘されている課題を克服して、復興を進めなければなりません。
でも、このようなアンケートで、見出しに「評価」とつくのは、あまり見たことがありません。行政や官僚は、マスコミでは批判の対象になるのが定番ですから。うれしかったです。