先手と後手2

先手と後手」の続きです。
先手と後手は、勝負事や戦争、1対1の対決の際に使われます。
それを公務員に当てはめると、仕事の際に自ら動くのか、他者から言われて動くのかの違いです。ある仕事をしているときに、次はこのような展開になるだろうと予測すると、次の手を早く打つことができます。先を読むのです。
議会での想定問答準備も、先手と後手に当たります。質問が出てから答を考えるのか、その前に予測して準備しておくのか。

政策を考える際に、自ら察知して対策を練るのか、他者に言われてから動くかの違いです。では、新しい事態を、どのようにして予測するのか。
一つは、広い視野から考えることです。蟻の目でなく、鷹の目で見ることです。
もう一つは、探知機を活用することです。住民からの苦情、議員からの提案、報道記者からの質問などです。これらは公務員にとって「やっかい」なものも多いですが、それは現在の制度ではうまく対応できていないことの現れかもしれません。

「デザイン思考」という言葉があります。日本語では「設計の思考」です。成り行き任せではなく、未来に向けて何をすべきか、どのように対応したらよいかを考えることです。
部下からの意見が上がってくるのを待っていても、ダメです。自分で考える。机に向かっているだけでは、よい考えは出てきません。出かけていく、人に話を聞くことが重要です。鷹のように高いところから見る、探知機に会って話を聞くことです。