連載「明るい公務員講座」第18回が発行されました。今回から、第2章第2節「やってみよ―職場の技能を磨く」に入ります。その第1回として、「職場の技能を磨く」です。本屋に行くと、たくさんのビジネス書が並んでいます。ビジネススキルに関するもの、自己啓発、リーダーシップ論などなど。並んでいるということは、それだけ需要があるということです。職業人は、それらを読んで勉強しているのです。今回は、それらの本の活用術をお教えします。内容は、次の通り。
参考になるビジネス書、技と心構えと、考えることと伝えること。
月別アーカイブ: 2016年4月
アフリカの今
熊本地震、次の仕事
熊本では、余震がまだ続いています。早く収束することを願っています。これも、これまでに経験したことのない地震です。
発災直後の救助や避難者の収容の次に、避難者の生活支援が課題になります。これについては、東日本大震災で貴重な経験を積みました。これが生かされています。また既に、NPOや企業は、支援活動を開始してくださっています。これからも、支援を申し出てくださるNPOや企業も多いです。これらとのつなぎが、次の課題になります。これについても、5年前の経験を生かします。
東北観光振興
全国から、一人置いてきぼりの感がある、東北地方の観光。大臣の肝いりで、有識者による助言をもらいました。「東北観光アドバイザー会議」。提言の概要は資料p2を見てもらうとして。私が要約すると、次のようなものです。
1 雪を東北観光のスターにする。
2 東北のゲートは、仙台空港、函館、成田・羽田。これらを使って、観光客を呼び込む。
3 各県ばらばらでなく、広域的に宣伝する。
4 今年確保した予算を、これらに重点的に投入する。
役場と企業との協働
岩手県北上市が、「地域貢献活動企業表彰」を実施しています。田村太郎さんに教えてもらいました。「日経グローカル」4月18日号。市協働推進市民会議(市民団体)と協働で、市内で地域貢献活動を行っている企業を表彰するものです。
拙著『復興が日本を変える』でも強調しましたが、今後の地域づくりには、企業やNPOとの連携は不可欠です。しかし、市町村役場は、案外と地域の企業とのつながりがありません(P302~)。消防や食品衛生などの取り締まりの対象か、納税者として終わっているのではないでしょうか。しかも、役場内の縦割り行政で、域内企業との統一的な連携は進んでいないと思います。
北上市の取り組みは、良い方法ですね。地域との絆を強める工夫をしています。単に、地域に貢献したかだけでなく、「市民と企業間などの連携や協働があるか、また、ある場合はその役割分担やバランスは望ましいものか」を審査基準にしています。
北上市は、NPOとも緊密な連携をしていることで有名です。ふだんからこのような連携をしていることが、いざというときに役に立ちます。私もかつて呼ばれて、シンポジウムに出席し、市長さんの取り組みに感銘を受けました。「講演の記録21」2014年2月1日。