被災者の相談に乗る

9月21日の日経新聞に、「震災ダイヤル、今月末終了」という記事が載っていました。民間団体の「いのちの電話」が、被災者の悩みに、無料で対応してくださっていました。募金などを財源に、2013年3月から2年間限定で行ってきました。これまでに、約3万4千件の相談があったとのことです。この後も、一般の「いのちの電話」で対応してくださいます。ありがとうございます。
避難所や仮設住宅の支援をして気づいたことは、物資を配ることと住宅や道路を復旧するだけでは、被災者の悩みに応えたことにはならないということです。これまで、行政の救助と復旧は、命を救うことの次は、インフラ復旧に偏っていたようです。
今回の大震災では、さまざまな専門家や組織の協力を得て、お金や財産の相談、生活再建の相談の他、こころの悩みの相談も対応しました。
個人の悩みの相談に応じることは、必ずしも行政が得意とする分野ではありません。いろんな専門家や組織の協力が必要です。しかし、住民が悩んだときにどこに相談に行ったら良いか。適切な相談先を案内することは、市町村役場の仕事だと思います。