カテゴリー別アーカイブ: 講演

講演

沖縄有志勉強会講師

1日午後から2泊3日で、沖縄県豊見城市に行ってきました。沖縄自治体職員ネットワークに呼んでいただき、初日は講演会を2時間、翌日は勉強会を2時間×3コマという、きついお仕事です。
講演会は、金曜日の夜なのに、200人もの方が熱心に聞いてくださいました。「これからの行政、これまでの行政」という表題で、私の持ちネタの「日本は繁栄と自由を手に入れたが、負担と選択という政治をしてこなかった」ことをしゃべってきました。
img027
「講演が終わったら、外も気持ちも真っ暗になりますよ」と予告したら、翌日、参加者から「帰り道は真っ暗になりました」と感想をいただきました。その点は、成功ですね(笑い。うーん、本当は笑っていられるような、財政状況じゃないんですがね)。
img028
翌日は、ネットワークのメンバー約30人と、朝から夕方まで、みっちりお勉強でした。地元琉球大学の島袋先生や沖縄タイムスの記者さんも数名、参加してくださいました。
既に私の本を読んで下さっていたので、「これからの市町村」の他に、本邦初演の「岡本行政学の構図」や「岡本流改革術」を伝授し、みなさんからの質問の嵐に耐えてきました。
img029
一番反響があったのは、「税源移譲で、ほとんどの人が所得税額より住民税額の方が多くなる。すると、給料明細書を見ると、小泉首相でなく、市町村長の顔を思い浮かべることになる」=「毎月給料日は、役場に不満を持つ日」という話でした(「続・進む三位一体改革」に詳しく書いてあります)。
講演会はエンジンをかけるために、ネクタイをしましたが、翌日は、かりゆしウエアを着せていただき、にわかウチナンチュになりました。終了後は、泡盛・民謡・踊り付きの反省会でした。勉強会より、盛り上がるんですよね。
img030
「岡本全勝沖縄ファンクラブ」のみなさん、ありがとうございました。
この時期なら、国会も終わっていて余裕があるとお引き受けしたのですが、見事に予想は外れ、強行軍になりました。

早稲田大学古賀勝次郎教授ゼミ講義

今日は、早稲田大学政経学部へ、古賀勝次郎先生のゼミに出講してきました。30人を超える3,4年生が、熱心に聞いてくれました。院生も。テーマは「日本の行政と社会はどこに向かうのか」で、いつもの私の主張である、これまでの成功が今の混乱を生んでいることを解説しました。今回は、学生に興味を持ってもらうように、霞が関の夏服騒動が日本の社会と政治の方向転換の象徴であること、から説明しました。

img025

最近の学生は、まじめですね。寝る人はいないし、座席も前から詰めて座るし、質問もしっかりしています。私が学生のころは・・・。

img026

20日なら国会も終わっているだろうと、この日を選んだのですが、国会は延長されました。もっとも、今日は私の出番はなく、大学に行くことができました。

参加者アンケート

参加者アンケートをいただきました。55人分でした。他大学やほかの学部の方も、参加してくださっていたのですね。好意的な評価をいただき、ありがとうございます。
「よく言われる官僚批判でなく、実際に省庁で働いている人でないと分からない視点で解説していただいた」「初めて聞く話で、新鮮でした」「広い視野を涵養するために、有意義な話で、聞き応えがありました」
「官僚の中に、このような視点でものを考え、しかも情報を発信している人がいることに驚きました」「行政官のお話ということで、技術的・専門的で建前が中心の話になるのかと思ったのですが、図式を使いしかも本音の話で、ありがたかったです」「本音トーク、とても楽しく、危なっかしい気もしました」「偽善っぽくなくて、親しみが持てた」
「時間が短く、概観的な話になってしまったのが残念です」「これからどうすればいいかという答が明らに示されなかった」という指摘もありました。それは、また別の機会に。

東京大学公共政策大学院講演

今日は、東京大学公共政策大学院で講演しました。他の講師の方はそれぞれの省の個別政策の説明のようですが、私の講義内容はそれらとは違い、今年も「日本の行政の構造的課題」をお話ししました。
法学部22番教室(200人収容)で、多くの学生と院生が熱心に聞いてくれました。こっちもついつい力が入って、2時間の講義を終えたら、へとへとでした。
鋭い質問も来ました。「官僚の方は、みなさん『今のままではいけない』とおっしゃるのに、なぜ改革されないのですか」とか「岡本さんは『戦後日本の行政は大成功だった』といわれるが、数字ではそうだが、街並みなど質の面は成功とはいえないのではないか」などです。
去年は31番大教室でやりにくかったですが、今回はかなりうまくしゃべれました。レジュメは、行政の構造的課題です。
img022
img023

フランスのジャーナリストへの講義

今日は、フランスの新聞記者2人の訪問を受け、日本の地方行政の概要と今取り組んでいる課題をお話ししました。もちろん、通訳付きです。
招いたのは、国際交流基金と自治分権ジャーナリストの会です。共同通信の鎌田論説委員、日経の松本論説委員が同行され、山下茂明治大学教授(前クレア・パリ所長)も「監視役」としてきてくださいました。
通訳をはさんでの解説は難しいですが、今回は、事前にレジュメと資料をフランス語に訳しておいてもらったこともあり、結構うまくいったと思います。この後、2人は地方自治体を見たあと、公開報告会をされるとのことです。
img021
私の手前は松本克夫日本経済新聞論説委員、向こう側は共同通信鎌田司論説委員。撮影は、山下茂明治大学教授です。
殺風景な私の執務室ですが、11年前にパリで買って帰った「モネの睡蓮」のポスターと、横山大観の日本画(もちろん複製)を掛けて、歓迎しました。お出ししたペットボトルの水は、フランス製でしたし。