今日は、大阪大学法学部に、講演に行ってきました。北村亘先生の依頼です。私が最近興味を持っている、「暮らしのリスクと行政の対応」について、お話ししました。具体事例を中心にお話ししたので、約50人の学生さんの反応も良かったです。しゃべっている私の方も、今日は満足しました。もちろん、反省点はいくつもありますが。少し、しゃべる勘が戻ってきたようです。
憲法学の棟居快行教授も、聞いてくださいました。ご挨拶したら、学生時代に福田歓一先生のゼミで一緒だったそうです。私はすっかり忘れていて、失礼しました。棟居先生曰く、「岡本さんは、美少年でしたよ」。うーん、そんな時代もありましたねえ。財政学の齊藤愼先生にも、久しぶりにご挨拶できました。
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講演
久しぶりの講演
今日は、午前中に、大学校で講話。夕方からは、日本大学法学部で講演をした後、先生方の研究会に出席しました。「暮らしのリスクと行政」という題で、現在の仕事である消防と、これまで私が経験したあるいは考えてきた「社会のリスクとそれに対して行政はどう対応してきたか」を、お話ししました。この10年間、あるいは阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件(1995年)を含めると15年間で、リスクと考えられる範囲が広がりました。それに対し、行政はかなり対応してきました。具体事例をふんだんに盛り込んで話したので、学生さんの「食いつき」も良かったです。鋭い質問をしてくれた3人の学生さんには、お礼を言います。
8月21日 川崎市役所
今日は午後から、川崎市役所部長研修会に呼んでいただき、講演に行ってきました。内閣府時代に、苦労をかけた北村君(川崎市役所から派遣されていました)が、川崎市役所に帰ったので、「講師で良ければ行くよ」と、約束していたのです。
約100人の職員の方が、熱心に聞いてくださいました。夏休み期間中に、来てくださるので、今日は、ふだんにも増して雑談を入れ、肩のこらない話にしました。2時間も、しゃべるのですし。もっとも、内容はかなり濃いモノだと、自負しています。どこまで伝わったかは、心配ですが。
さて、平日の講演は、これで、しばらく打ち止めにします。やたらと仕事が舞い込み、お約束しても、行けないことがあるのです。残念ですが、しばらく仕事の様子を見ます。
7月30日 自治大学校
6月8日 日本社会教育学会(六月集会)「博物館のアウトプットと予算査定」
(博物館の予算と機能)
今日は、社会教育学会で、「博物館のアウトプットと予算査定」という討論会に出てきました。博物館予算の現状とあり方についての議論です。1990年代に、ふるさと創生事業もあり、各地で箱ものができました。それが終わるとともに、財政悪化により、運営費の削減、さらには民間委託・指定管理者制度も進んでいます。「これで良いのか」という問題関心からです。私にとっても、改めて官の役割を考える機会になりました。
これまでは、官主導で博物館を作ってきました。しかし、官は箱ものづくりは得意ですが、内容になると不得手です。博物館の予算は、箱もの整備・維持管理・展示・教育研究に分けることができます。前2者は他の施設と同様に、効率化を進めるべきでしょう。ところが、あとの2つはその基準には当てはまらないのです。展示(ものを集める)は、どうあるべきか。その際に、民間立施設との役割分担・官としての関わりをどう整理するか問題になります。
教育研究は、もっと別の観点が必要になります。一つの博物館でフルセットは無理ですから、多くの同業者とネットワークを組む、例えば生物なら生物学会・研究者とのネットワークが課題になるのでしょう。すると、博物館予算という発想では、限界があるように思えます。
さて、私が公立博物館の現場にいたら、県庁に予算要求しつつ、他にいろんなところからの資金を探すことになるのでしょう。昔読んだ、梅棹忠夫先生の「研究経営論」を思い出しました。また、仕事の大半は、県内外の研究者や学校の先生などの情報結節点になるような気がしました。大学の研究室と、同じなんでしょうね。いえ、私たち官僚も、関心ある研究者や記者さんを巻き込み、発信することが重要です。私なりに、それを実践しています。