新年度が始まって、24日が過ぎました。新しい職場に移られた人、新しい上司を迎えた方、新しい部下を持った人も多いでしょう。そろそろ、仕事のやり方を会得できたでしょうか。また、人間関係は、把握できたでしょうか。
私たち組織の従業員にとって、悩みの多くは人間関係です。モノや事実を相手にして困ることはあっても、悩みは深刻にはなりません。しかし、人間関係、特に上司と部下は、うまくいかないと苦しいですよね。
上司も部下も、それぞれに「癖」を持っています。もちろんあなたも。みんな、聖人君子ではないのですから。また、ある程度の年齢の上司なら、今更その性格を変えることは、無理です。
すると、あきらめて(達観して)、上司に説明する際の「傾向と対策」を、早く身につけましょう。他方、部下に対しては、「取扱説明書」を作ることです。そうすることで、被害を最小限に抑えましょう。リスク管理は、毎日の職場にも当てはまります。もう一度、『明るい係長講座』を読んで勉強しましょう。
昨日と同じやり方で、上司にしかられていては、進歩がありません。部下が同じ間違いを犯したら、それはその部下が悪いのではなく、指導したあなたが下手だったと思いましょう。すると、怒りの半分は、解消されます(笑い)。
それでも納得できない時は。静かに時間が経つことを待ちましょう。
「仕事の仕方」カテゴリーアーカイブ
生き様-仕事の仕方
日本の風習、謝るときは足を運ぶ
読売新聞4月19日「陳謝をメールとは…グーグルに鉄道会社あきれ顔」から。
・・報道されてお知りおきとは思いますが」―。
空港や駅、商業施設の図面がネット上で公開状態になっていた問題を受け、グーグル日本法人は各施設の運営会社にメールなどで説明をしている。
同法人と秘密保持契約を結び、駅の平面図を送っていた鉄道会社のもとには、報道を前提とした陳謝する内容のメールが届いた。
この会社の担当者は「問題を起こしたら直接事情を説明するのが普通」とした上で、「ああいう会社はなんでもメールで済まそうとする。足を運ぶとか、泥臭いことはしないものなのですかね」とあきれた様子だった・・
東京メトロのポスター、指揮官
東京の地域ネタで、恐縮です。東京の地下鉄メトロの車内広告に、「総合指令所編」のポスターがあります。別途、動画もあります。事故か故障かが起きた際に、総合指令所がその処理をして、ダイヤを組み替えたり、他の列車に指示を出すシーンと思われます。
ある人曰く、「全勝さんは、こんな時に、燃えるんでしょうね」と。
はい。通常でないとき、危機の時、そして急ぎの時、「私の出番だ」と、条件反射でエンジンがかかります。
しかし、今の私なら、このポスターには、写っていないでしょう。若いとき(補佐や課長の時)は、この写真の真ん中で、受話器を握って、次々と指令を出していたと思います。今なら、彼らの後ろで見守りながら、漏れ落ちを防いだり、次の局面を考えています。
局長や統括官は、そういう役割です。本当は前に出て、指示を出したいのですがね(笑い)。参事官たちに「のびのびと」動いてもらい、彼ら=復興庁全体を正しい方向に導くとともに、漏れ落ちを拾うこと。この仕事って、外から見えないのですが、結構大変なのですよ。前例もなければ、マニュアルにないのですから。でも、そこが腕の見せ所です。前例通りなら、誰でもできますわ。
有能な上司、間違いの指摘は鋭い。けれど・・
かつて、このような上司を見たことがあります。
部下が案を持っていくと、A課長(としておきましょう)は、的確に間違いを指摘します。鋭い指摘なので、その能力に部下は感心します。それが何回か繰り返されます。そのたびに、的確な指摘があって、ますますその上司の能力に感心します。ところが、部下は何か釈然としないのです。毎回、良い指摘をされるのですが、その起案は、前に進まないのです。
部下が別の上司(Bさん)に相談したところ、Bさんは一言で表現しました。「Aさんは、自分ではペンを持たないだろう」と。そうなのです、A課長は部下の間違いは指摘してくれるのですが、修正案を出してはくれないのです。「自分で考えろ」ということなのでしょう。でも、何回も差し戻しが続くと、時間は経つし、部下はだんだんやる気をなくします。
もう一つの例を出しましょう。Cさんも、部下が案を持ち込むと、鋭い指摘をしてくれます。ただし、Cさんは代案を出したり、進むべき方向を示してくれます。それも正しい導きなので、部下は「さすがCさんだ」と、感心します。仕事も進みます。
ところが、横から見ていると、Cさんの部署は、必ずしも成果を上げていないのです。なぜか。それは、Cさんが部下が持ち込んだ案には、すばらしい指摘や助言をしてくれるのですが、その部署が何をすべきかを示さないからなのです。
毎年同じような業務をしている部署なら、仕事のテーマは部下に任せて、前年通りにしておれば成果が上がるでしょう。しかし、多くの部署で、課題はどんどん変わっていきます。でも、部下は、前年通りの仕事しか上げてきません。新しい課題を把握して、その課題にどう取り組むか。それを、部下に示さないと、去年通りの仕事は良くできたけれど、新しい課題は放置されたままになります。それでは、その部署としては、期待に応えていないことになります。
前年通りなら、部下に任せておけばすみます。しかし、新しい課題を見つけ、それへの取り組みを指示するのが、上司の務めです。
時々思い出しては、自分がAさんやCさんにならないように、自戒しています。
職員に感謝する会など
9日の放課後は、職場の職員に感謝する会でした。
先日、Y参事官がやってきて、「班の仕事が一区切りついたので、班の職員で打ち上げをする。ついては、岡本統括官には出席を認め、職員にお礼をする機会を与えてあげる」という趣旨のことを、「上品な言い回し」で命令してくれました。喜んで出席し、ふだんのご苦労にお礼を言いました。ただし、みんなを招待するだけの資力がないので、職員にビールを注いで回ることで、許してもらいました。
で、家に帰って気持ちよく熟睡していたら、携帯メールがなりました。「う~ん」と思いつつ、携帯を見ると「本日の国会待機は解除します」との連絡でした。25時過ぎです。「何で、今頃までかかるんや」と思いつつ、「ありがとう。おやすみ」と返信して、再度熟睡。
今朝、国会班に聞いたら、今日の本会議質問のうち、最後の質問が判明したのが24時だったとのこと。総理答弁があったので、全省庁が待機していたのでしょう。復興庁は、質問が当たりませんでしたが。3月28日にも、書いたばかりです。最近、質問判明が深夜になることが多いようです。