昨日、わが家の電気メーターが、いわゆるスマートメーターに取り替えられました。東京電力の協力会社の職員が来られて、10分ほどの作業でした。邪魔にならないようにして作業を見ていましたが、簡単なものです。停電することもありません。バイパスを作って電気を流しつつ、メーターを取り替えるのです。このバイパス作業は、優れものでした。被覆電線の上から、とがった金属の歯のようなもので噛むのです。終わった後は被覆ビニールに傷がつきますが、合成樹脂のクリップで覆います。
新しいメーターは、あの金属円盤が回っていません。円盤が水平に回って、その上の数字が上がっていくのは、見ていて楽しかったですが。作業員さん曰く、「従来型は鉄の塊のようで重かったのが、新しいのは軽くて」と。これからは電波で自動的に使用料を報告するので、検針員が見に来ることもなくなるのだそうです。検針員は失業するのでしょうかね。
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戦争、マスメディアの責任
12月23日の朝日新聞オピニオン欄「社説余滴」は、加戸靖史・論説委員の「『逃げるな消さう』重い過去」でした。第二次世界大戦中の本土空襲についてです。
・・・国は戦後、「国民は戦争被害を受忍しなければならない」という「受忍論」をたてに、空襲被害の補償を拒んできた。「命を投げ出して国を守れ」という国策が多くの人を死なせたのに。大前さんの詳細な検証からは、受忍論の理不尽さが浮かび上がる。
国民を死に追いやりながら、責任を取ろうとしない国は明らかにおかしいと思う。
では、国が言うがまま「死ぬまで頑張れ」と書き続けたメディアはどうだったか。
私は今まで、自分が属する社が何を書いてきたか、聞いたことも、考えたこともなかった。そのこと自体、いたたまれない思いにかられる・・・
医学の倫理
12月16日の朝日新聞オピニオン欄は、生命倫理研究者・ぬで島次郎さんへのインタビュー「ルールなき臨床研究」でした。
・・・病院で行われるのは、患者の治療だけではない。薬の効果などを患者の体を使って調べる「臨床研究」も進められている。医療の進歩には不可欠だが、日本では本来の治療との境目があいまいなままだった。患者を守るには、どうすればいいのか・・・
《2013年に表面化した高血圧治療薬「ディオバン」をめぐる臨床研究不正では、研究結果が無駄になり、巻き込まれた患者の権利は軽んじられた。データを改ざんしたとして、製薬会社ノバルティスと同社元社員が薬事法違反の罪に問われ、裁判になっている。》
「このような不正が、なぜ横行するのですか」との問に。
・・・臨床研究全般を管理する法律がなかったのが、最大の問題です。医学界はかねて臨床研究に伴うルールを軽んじがちで、その風土を反映しています。研究を法律で管理することに反対する医学界が持ち出してきたのが、憲法上の「学問の自由」でした。しかし、人間の生命と健康を守るために存在する医学には、純粋な学問研究というより、技術開発に近い性格があります。そうした認識が医学界に足りないようです・・・
「日本でも、1968年に札幌医大で実施された国内初の心臓移植手術に伴い、さまざまな問題が表面化しました。しかし臨床研究を法的に管理するきっかけにならなかったのですね」との問に。
・・・新しい実験的な医療技術に対してどのような制度設計が必要か、このとき議論すべきでした。ところが、心臓を提供した患者の救命治療や移植手術自体の必要性に疑問が出て、執刀医が刑事告発されたことも影響し、「一人の悪い医師がいた」ということで幕引きされてしまいました。
医学界は十分な検証もしなかったので、国民の側には強い医療不信が生まれ、臓器移植法の制定を経て心臓移植が再開されるまで、30年以上もかかりました。患者の人権を保護する法律を整備しないと、先端医療は阻害されてしまうことを示した例です・・・
過労死の四半世紀
12月14日の朝日新聞オピニオン欄、川人博・弁護士のインタビュー「過労死の四半世紀」から。
「心の病での労災認定の統計を見ると、若い人が多いですね」との問に。
・・・相談もこの10年くらいは30代が一番多く、あとは20代、40代。50代の相談は少なくなりました。『過労死110番』が始まった80年代後半ごろは大半が40~50代の、働き盛り世代の相談でした・・・
「パソコンや携帯電話をだれもが持つ時代です。過労死問題には、どう影響していますか」との問には。
・・・特にサービス業などの第3次産業では、IT化が労働の密度を高めていて、オンとオフの区別がつきませんね。02年のクリスマスのころ、ある入社1年目の男性が自殺しました。カップラーメンをスーパーやコンビニエンスストアに卸す仕事で、裁判で労災が認められましたが、商品のことで取引先からのクレームや相談が休日にも入る。実家近くで両親と食事中にも携帯が鳴り、「すぐに来い」と言われて、何時間もかけて駆けつけた。
昔は日曜日は仕事から解放されていたけれど、24時間365日連絡が取れる体制では、どうすれば労働者がオフの時間を確保できるかを、真剣に考えないといけない。「お客様が神様」「クライアントファースト」は、従業員のワーク・ライフ・バランスの中で限定的にする必要があります・・・
記事に、年表と図が付いています。「過労死110番」が始まったのが1988年、電通で入社2年目の職員(24歳)が自殺したのが1991年です。心の病での労災請求件数は、1995年まではほとんどなく、2000年頃から急増しています。
自動運転車への期待
自動運転で動く自動車の開発が進められています。本当の「自動」車ですね。まだ解決しなければならない課題は、たくさんあるようですが。私は、過疎地の高齢者向けの車を優先的に開発してもらえればと、期待しています。バスの便も悪く、買い物などにも不便です。車を手放せないのです。しかし、高齢者の事故が増えています。そこで、自動運転車が活躍できるのです。
行き先は、数カ所を事前に登録しておけばすみます。病院とスーパーマーケットと自宅です。過疎地なので、対向車や飛び出してくる人も少ないです(イノシシが飛び出してくることはあります。ここは、偏見ですね。苦笑)。スピードも速くなくて良いです。都会や高速道路を走る場合より、設定は難しくないと思います。最初の内は、人間が運転するより自動運転車の方が危険だと想定されますが、高齢者の事故率と比べると自動運転自動車の方が安全になるでしょう。