今日4月3日は、衆議院復興特別委員会で、福島特措法の一部改正法案の審議がありました。たくさんの質問通告があったので、昨晩は、24時過ぎまで、職場で答弁案作りに励みました。家に帰ったときは、夜も遅かったので、風呂に入ってバタンキュー。よって、4月2日は、このホームページを加筆できませんでした。
岡本統括官への「政府参考人答弁」要求が、5人の質疑者から合計12問出ていたのですが、実際は6人の方から約10問質問があり、答弁しました。「約10問」というのは、予定にない質問がいくつか出て、何問答えたか覚えていないのです。速記録ができれば、わかりますが。
これだけの答弁をするのは、私も、国会では初めての経験です。県議会では、一人で何でも答弁して、あきれられて(嫌われて)いました(苦笑)。予定されていない質疑者からの質問もありましたが、他にどなたも手を挙げないので、委員長と大臣の顔を見つつ、手を挙げて答弁しました。「岡本統括官は、答弁が好きだね」とは、ある議員の評です。はい。
今日の委員会は、衆議院第1委員会室。予算委員会などが開かれる最も格式ある部屋でした。普通の委員会室より、緊張しますね。
法案は、全会派一致で賛成してもらえました。
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生き様-仕事の仕方
新年度、がんばれ新入生
今日は、4月1日、新年度の始まりです。朝の地下鉄でも、新入社員と思われる若者を、たくさん見かけました。
大きな希望と少しの不安とが、入り交じった気持ちでしょうね。その新鮮な気持ちを、持ち続けてください。私にも、そんな時代がありました。
これから、いろんな苦労に出会い、悩みを持つでしょう。でも、先輩たちも、乗り越えてきました。一人で悩むことなく、相談しましょう。あなたにとって大きな悩みでも、経験者にとっては、「そんなこと、こうすればすむよ」といった事例も多いです。み~んな悩んで、大きくなった。
そして、夢を持ち続け、努力を続けてください。その向こうに、結果が待っています。夢を持たず、努力をせずに、良い結果は来ませんよ。
ニクソンとキッシンジャーとヘイグ、その2
ウッドワードとバーンスタインの『大統領の陰謀』は、2人の若き新聞記者が、民間ビルへの不法侵入事件をきっかけに、大統領による盗聴ともみ消し工作を追い詰めていく記録です。権力(政府)からの圧力に耐え、他方、内部通報者の協力を得て、事件を明らかにしていく過程は、スリリングです。
もう一冊の『最後の日々―続・大統領の陰謀』は、ウォーターゲート事件が明るみに出て以降の、ホワイトハウス内での葛藤を描いたものです。「続」とついていますが、描き方、手法が全く異なります。前著は、2人が主人公の「日記」です。後著は、事件後の関係者への取材による「記録」です。
『続』にあっては、ホワイトハウス内の当事者が、ここまでしゃべるのかと、いささか驚きます。もちろん、著者の取材力と、当時のこの事件の大きさによるところもあるでしょう。
まず、大統領と法律顧問との葛藤が描かれます。そして、追い詰められても、辞任を認めないニクソン大統領と、ホワイトハウス内の側近たちの動きが、生々しく描かれています。最後は、孤独な権力者の「弱さ」が、痛々しく感じられます。
その間、国会議員らが大統領に辞任を迫ると、逆に意固地になることを恐れ、いろいろな手を打ちながら、大統領を導いていくヘイグ首席補佐官。彼は他方で、フォード副大統領への政権移行を準備します。その意味で、後半の主人公は大統領であり、ヘイグ補佐官です。
当時、ニクソン大統領は大統領職6年目、まだ61歳です。ヘイグ補佐官は50歳、キッシンジャー国務長官は51歳です。
ヘイグ補佐官はその後、レーガン政権で国務長官を務めます。レーガン大統領が銃撃を受け、病院に運ばれました。その際の、発言が有名です。記者会見で、「私がここを統制している」 “I am in control here” と明言します。これは、責任者が欠けた場合の「危機管理」として名言です。
”Constitutionally, gentlemen, you have the President, the Vice President, and the Secretary of State in that order, and should the President decide he wants to transfer the helm to the Vice President, he will do so. He has not done that. As of now, I am in control here, in the White House, pending return of the Vice President and in close touch with him. If something came up, I would check with him, of course”(Wikipedia、Alexander Haig)
情報セキュリティ研修
先週、職場で全職員を対象に、情報セキュリティ自己点検を実施しました。メールで調査票を送り、各人が問題に答えるのです。パソコンでの情報の受け渡しは便利になりましたが、油断すると外部に秘密情報が漏れてしまいます。その具体例が載っていて、扱い方の選択肢から正しいと思うものを選ぶのです。
研修を受けるのは、時間がかかるし、職員を拘束しなければなりません。パソコンで、空いた時間に回答するのは、楽です。
かつては、このような研修は必要なかったのですがね。今や、必須です(2013年2月2日の記事)。
上司と部下の関係、キッシンジャーとニクソン
カール・バーンスタイン、ボブ・ウッドワード著『大統領の陰謀』(文春文庫新装版は2005年、原著は1974年)を読み終え、『最後の日々―続・大統領の陰謀』(文春文庫、1980年。原著は1976年)を読んでいます。
訳者の常盤新平さんが亡くなられたので、いくつかの新聞が取り上げていました。いつか読まなければと思いつつ、放ってありました。思った時に、読んでおかなければいけませんね。
ニクソン大統領が辞任に追い込まれたのが、1974年8月です。私が大学に入った1973年(昭和48年)には、ウォーターゲート事件が燃え上がっていました。
英語のリスニングの授業で、FEN(在日アメリカ軍の放送)ニュースを聞いて書き取るのですが、出だしのテーマ音楽とアナウンサー(軍人)の「This is Far East Network・・・」とか、特別検察官(Special Prosecutor)ジャボスキーの名前とか、テープレコーダーを繰り返し聞いたので、未だに頭にこびりついています。懐かしい思い出です。もう40年も前の話です。
『最後の日々』(上巻272ページ以下)に、キッシンジャー国務長官のニクソン大統領への態度が書かれています。大統領の性格の一面に敬服しつつも、嫌悪と軽蔑があったことが、生々しく書かれています。
大統領の前ではひたすら賛辞を呈するだけだが、陰では「とんまな大統領」と呼び、大統領の声明にBかCの成績をつける。大統領に説明する資料の作成を部下に命じて、「もっと平易に書かなければいけない。ニクソンには『リーダーズ・ダイジェスト』の読み物より難しい文章を書いてはいけない」と指示した。
しかし、個人的には大統領を馬鹿にしていても、キッシンジャーの個性と情熱が、大統領との間の人間関係を徐々に築き挙げ、外交で成果を挙げるのです。
キッシンジャー本人がしゃべるとは思えないので、部下たちがしゃべったのでしょう。たぶん、キッシンジャーの回想録には書かれていないでしょうね。