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退官してからしゃべること?

1月11日付のN新聞読書欄で、ある本について、次のような書評が載っていました。「W大学教授の著者は、××省××局長時代に××処理に取り組んだ・・。(この本に書いてある)『円高は予想以上の効果を及ぼし日本経済は自壊した』といったセリフは、現役時代には決して漏らせなかっただろう・・・」
ふーん。そうなんだ。この書評が正しいのなら、官僚は現役時代には真実(あるいは、書評で取り上げられるほど重大なこと)を、しゃべってはいけないんだ。少なくとも、書評を書いた人はそう思っているらしい。ということは、この新聞社が書く「官僚の発言」はすべては真実ではないと、思わなければならないのか(でも、このセリフって、そんなに「漏らせない」内容かなあ)。
そんな官僚に仕事を任せている国民は、不幸せですね。そんな新聞を読まされる国民も、不幸せですね。私も、この本が単なる回顧談なら、この評価もなるほどと思います。もっとも、それなら新聞の書評の、しかも第1には取り上げられないでしょう。この書評を書いた記者が、この記述に感激したか、著者に恩義があるのですかね。
このような書評を書かれて、著者はどう思っておられるのでしょうか。後輩に、「現役時代には、真実はしゃべるな。大学教授になるまで取っておけ」ということでしょうか。

ホームページ2周年

2002年1月7日に、このホームページを開設して、2年が経ちました。1年目は、大学の授業のお知らせや欧州探検を書きました。2年目は、下宿人のページが増えました。ワシントン特派員報告も1年です。地仙ちゃんシリーズも。最初は、たった4ページでした。酔いにまかせて、ぼちぼち書いているうちに、100ページを超えました。訪問者も、4万人を超えました。ありがとうございます。最近では、三位一体改革についての解説が好評でした。「記事を書くのに参考にしてます」という記者さんや、年賀状で「HP読んでるよ」「警察官10万円がおもしろかった」など、うれしい便りをいただきました。新しい職場では、なかなか「発言」は難しいのですが。追い追い、仕事を通じて見た国会などを、支障のない範囲で報告します。そのために、「法律ができるまで」のページを開設しました。

省庁改革同窓会

昨夜、省庁改革本部「減量班」同窓会に出てきました。私と一緒に、組織・業務・審議会などの削減を担当してくれた(苦労してくれた)同僚との懇談会です。現在はそれぞれ、東京電力・日立製作所・ソニー・内閣府・総務省・厚生労働省・経済産業省で出世して活躍中です。ローマ大使館・ワシントン大使館・大阪府警・山口県庁・宮古市役所で活躍中の人もいますが、参加は無理なので、メールでの参加です。事務局が解散してからも、引き続き年に数回、開催しています。私にとっての財産の一つです。

一週間

今年最初の1週間が過ぎました。辞令交付もそこそこに、国会議員会館の挨拶回り(3時間で200枚名刺がなくなりました)。翌日からは、関係者への提出予定法案の説明など・・。あっという間の、1週間でした。
よかったこと:体重が1キロ減りました。歩いて歩いて。
困ったこと:挨拶に行かなければならないところに、行けません。省内の挨拶回りもできていません。でもこれは、最近の異動の度にそうです。3年前の交付税課長就任の時は、辞令をもらう前(年末休み)から単位費用を作っていました。省庁改革本部の時も、着任した日から仕事でした。秘書官の時は、もちろんその日から仕事。
部屋に座っていないので、eメールも見る時間がなくて。ご挨拶できない方には、申し訳ありません。当分、このような生活が続くようです。

異動

今日、6日付で、総務省大臣官房総務課長に移りました。国会担当というと、わかりやすいでしょう。他にも仕事はあるのですが。当面は、19日から予定されている国会で、当省から提出する法案の審議と成立を、国会議員の方々にご理解を得ることです。
交付税課長の時は、毎年、2回法案を出していましたし、課長補佐や大臣秘書官の時に、親しくしていただいた議員や秘書の方もおられます。今日も、議員会館などに挨拶回りに行くと、激励やらお祝いの言葉をいただきました。「今日は帽子をかぶってこなかったの?」とか・・。