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税財政と出先機関の分権

今日25日は、経済財政諮問会議で、地方分権が議論されました。有識者ペーパーは、「税財政改革」と「国の出先機関見直し」です。税財政改革は、今後、地方分権改革推進委員会で議論される際の、原則を提示したものとなっています。地方税を充実するべきこと、個人住民税均等割を引き上げるべきことなどを提言しています。また、税収格差是正の方法として、法人二税の案分方法の変更、法人二税の一部を国税とし、代わりに消費税を国税から地方税に移すことを提案しています。
さらに、地方団体にも、提案を求めています。たしかに、地方税財政制度は、地方団体の問題ですから、国だけが制度設計するのではなく、地方も意見を述べるべきですよね。国が地方に案を求めた前例としては、「骨太の方針2004」での、補助金廃止案がありました。
出先機関見直しは、分権推進法の哲学に沿って、国の全出先機関を国に残すものと、地方に移すべきものに振り分けた表がついています。このような分類が具体的に示されたのは、初めてではないでしょうか。これは一つの試案であって、これも分権推進委員会で議論してもらうことになっています。
2つのペーパーは、分権委員会にお願いするので、受取人である丹羽宇一郎分権委員会委員長は、差出人である諮問会議有識者委員に名を連ねておられません。

2007.05.24

遅くなりましたが、21世紀臨調(新しい日本をつくる国民会議)が、5月18日に「骨太の方針2007」に向けての共同声明を出しました。
・・先の三位一体改革は、「省益あって国益なし」の 官僚や族議員の徹底した抵抗と理念なき数字合わせにより、地方の自由度はほとんど高まらない、未完の改革にとどまっている。その轍を再び踏まないために、第二期分権改革は、官僚主導ではなく、安倍総理をトップとする政治が強いリーダーシップを発揮しなければならない。そのためには、政治主導の象徴である「骨太の方針2007」に、地方分権のロードマップ(道筋)が盛り込まれなければならない・・

黒部の秘境探検

今年も、黒四ダムから「秘密のトンネル」を通って、発電所などを見学できる「黒部ルート見学会」が始まりました。世間に知られていない、秘境ルートです。関西電力の協力で、平成8年から実施しています。山口支社長、ありがとうございました。抽選による人数限定ツアーです。ご関心のある方は、どうぞ応募してください。

地域の若者自立支援の仕組み

昨日、再チャレンジ会議を開いたことを書きました。資料がHPに載りました。「地域における若者支援・課題と対応の方向性」が、目玉の一つです。ニートたちの支援で、イギリスのコネクションズを日本にも持ち込もうと考えています。NHKニュースや、東京新聞などでも報道されました。もっとも、課題はたくさんあります。