図・公私二元論から官共業三元論へ(サービス提供)

連載「公共を創る」第146回「サービス提供における官民関係の変遷」に使った図を載せておきます。
図表1「サービス提供、公私二元論」をは、公私二元論での模式図です。左では、公共サービスは政府が提供し、私的サービスは企業が提供します。民間委託が進められると、右の状態が現れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

図表2「サービス提供、公私二元論から官共業三元論へ」は、官共業三元論に立った場合の模式図です。左が公私二元論で、右の官共業三元論に変わります。右の下では、政府部門(行政)、市場部門(企業)、非営利部門(NPOなど)が住民にサービスを提供しますが、3部門のそれぞれが得意なものを提供します。公的サービスと私的サービスの区別は、なくなっています。
右では上に、政府がもう一度出てきます。政府のここでの役割は、ルールの設定、誘導、監視です。公共的なサービスを民間主体も提供することから、継続的に安全で公平に提供されるよう、ルールを定めておくことが必要になります。このルール設定とその適正な運用がなされているかの監視が、この段階での政府の任務です(4月10日に左を修正しました)。

 

 

 

 

 

 

 

 

図・公私二元論から官共業三元論へ(課題の認知)