宇宙と時間の不思議

意識はいつ生まれるのか」の延長で、カルロ・ロヴェッリ著『すごい物理学入門』(2020年、河出文庫)、『時間は存在しない』(2019年、NHK出版)、『世界は「関係」でできている』(2021年、NHK出版)を年末から、芋づる式に読みました。

書評などで、読みやすいと書かれていたこともあり。確かに文章は平易で、翻訳も良く、読みやすかったです。では、分かりやすかったかというと、そこまでは行き着きませんでした。
アインシュタインの相対性理論、ハイゼンベルクの量子論。説明を読むとなるほどそうなのかと思うのですが、頭の中には入りません。

場所によって時間の流れが違う?? 光は粒であり、決まった場所がなく確率だ?? 時間は存在しない、あるのは熱の流れ??
特に気になるのは、世界が物ではなく関係でできている、物ではなく出来事でできているという説明です。拙稿「公共を創る」で、公共とは施設や設備、法令や予算ではなく、私たちの意識が作っている、人と人との関係であることを強調しています。その参考にならないかと思って読んだのですが。少し次元が違いました。

いつか、宇宙の成り立ち、素粒子、重力、時間などが解明されるのでしょう。素人がすんなりと分かるようなものであってほしいです。