『物語 チェコの歴史』

薩摩秀登著「物語チェコの歴史―森と高原と古城の国」 (2006年、中公新書)を読みました。西欧の歴史は習いますが、この地域のことは知りませんねえ。勉強になりました。

「物語」と銘打ってあるように、チェコの通史ではありません。時代を代表する人物や出来事を取り上げて、チェコという国がどのようにしてできたかをわかりやすく描いています。
事実の羅列のような通史や、分厚い歴史書より、読みやすいです。膨大な史実から何を取り上げ、何を切り捨てるか。そこに筆者の力量が問われます。
池上俊一先生に、「××でたどる○○史」シリーズがあります。「池上 俊一 著『情熱でたどるスペイン史』

チェコという国が大昔からあったのではなく、19世紀になってつくられたことがわかります。欲を言えば、20世紀以降の記述が少ないことです。チェコスロバキアとの合体と離縁は触れられているのですが。
チェコは20世紀に、ハプスブルク支配から独立、ドイツへの併合、共産主義支配、プラハの春、そして民主化と、激動の時代を過ごしてきました。この本は2006年の出版なので、増補版での追加を期待しましょう。

去年、キョーコさんに連れられて、中欧3都市に行ったので。いくつか関連書を買ったのですが、積ん読でした。少し前に読んだのですが、このページで紹介するのが遅れました。今年は、ヨーロッパには行けそうもないので、記録のために書いておきます。