慶應大学、公共政策論授業開始

第1限の地方自治論Ⅰに続き、第2限は公共政策論を講義してきました。こちらの方は、約50人の学生です。
地方自治論Ⅰと重複して取っている学生が、数人います。今日は、授業計画のほか、本の読み方など勉強の方法もお話ししました。話が重複するところもありますが、そこはご容赦ください。
公共政策論のポイントを、お話ししました。抽象論ではわかりにくいので、新聞記事を配り、新しい社会の問題が生じていること、誰がそれをどのように解決するか。そのようなことを話しました。

1日に2駒、それも引き続いての講義はきついのですが。本業などの都合で、今年の春学期はこのような時間割にしました。

慶應大学、地方自治論Ⅰ授業開始

慶應大学での授業が始まりました。
昨年の経験を踏まえて、70人分の資料を印刷して持ち込みました。ところが行ってみたら、120人の教室が満員で、立ち見の学生がいます。今日は授業計画の説明なので、そのまま授業を進めました。
出席カードも足らないので、各自のノートを切って、記入して提出してもらいました。終了後に数えたら、188枚ありました。これでは、座りきれないはずです。「廊下では聞こえませんでした」との記述も。
事務局に話をして、来週からは教室を変えてもらうことにしました。来週の教室は、別途お知らせが行きます。注意してください。

授業計画のほか、本の読み方などもお話ししました。鎌田浩毅先生の『理科系の読書術』を紹介しました。また、学生が本を読まなくなったという調査があるけれど、読んでいる学生はよく本を読んでいること。あなたたちは、この上位15%に入ることが期待されていることなども、話しました。学生の出席カードには、本の読み方に関心があるや、読むべき本を教えてくださいなどの反応が書かれていました。
たくさんの学生が、感想やら質問を書いてくれました。これを読むこと、そして来週の授業でいくつかについて回答を話すことも、これだけの枚数になると大変ですわ。

今日、教室に入りきれなかった学生のために、来週は簡単なおさらいをする必要がありますね。なお、配付資料は、学内用のサイト(keio.jp)に載せてあるので、今日もらえなかった学生は、各自ダウンロードしてください。

高校生の生活、外国比較

ニュースが、日本の高校生はアメリカや中国、韓国の高校生と比べて自己肯定感が低い傾向にあるという調査結果を伝えていました。国立青少年教育振興機構の調査です。「報告書」。「高校生の心と体の健康に関する意識調査―日本・米国・中国・韓国の比較―結果の概要

日本の高校生の7割は、朝ご飯を毎日食べています。アメリカが3割、中国と韓国が4割に比べて、健康的です。欠食の回数も少ないです。家族と食事をするとき会話をしている割合も、高いです。
6時半までに起床する者の割合は5割で、中国やアメリカに比べて低いです。韓国はもっと低いですが。24時以降に就寝する者の割合も5割弱で、中国やアメリカに比べて低いです。韓国はもっと夜更かしです。

「落ち込む」ことがあると感じた者の割合は他国に比べやや高いのですが、「寂しい」「神経がたかぶり心が安定しない」「眠れない」「物を投げたり壊したくなる」割合は4か国の中で最も低いです。
しかし、「私は価値ある人間だと思う」が4割強、「いまの自分に満足している」が4割と、他の3か国が前者は8割前後、後者は7割前後であることに比べ、極端に低いです。ただし、7年前に比べて日本での割合は高くなっています。

日経新聞夕刊コラム第15回

日経新聞夕刊コラム第15回「新聞の読み方」が載りました。今回は、私の「副業」(本業以外の仕事という意味です)である、大学での講義です。あわせて新聞の読み方と、2つのことを盛り込みました。

大学での講義は、結構な負担です。知っていることと、それを話すこと、さらにそれを理解してもらうことは、違います。しかし、自分の考えを整理する良い機会です。
学生たちに通じているか。毎回それを探りながら、話をしています。うまく伝わっている時は、うれしいし、話が進みます。通じていない場合は、学生が悪いのではなく、話している私の技術が悪いのだと、反省しています。大学院生や専門家が相手なら、どんどん難しい話ができるのですが。

ここに書いた新聞の読み方は、私流です。人それぞれの流儀があるでしょう。
でも、毎朝にその日のニュースの一覧を見ること、解説などはじっくりと読むこと。これらを両立させるためには、ここに書いた「全勝流」が効率的だと考えています。
文中に使った日経新聞の読者データは、「わかる!日経」p14左下です(私の文章では四捨五入してあります)。