民主主義を支えるプラグマティズム

5月29日の朝日新聞「文化の扉」は、プラグマティズムについての簡潔な紹介でした。私は、宇野重規・東大教授の「民主主義のつくり方」(2013年、筑摩選書)を読んで、プラグマティズムが生まれた背景はこういうことなんだと、納得したことを覚えています。
さらに、「民主主義のつくり方」には、信念が行動を作るのではなく、行動の積み重ねが信念を形作ることが紹介されています。これにも、納得しました(2014年1月5日の記事)。連載「明るい公務員講座」でも引用しようと、準備しています。
記事の中で、駒崎弘樹さん(NPO法人フローレンス代表理事)は、次のようなことも述べています。
・・・政治家や官僚を批判し対立するのではなく、問題解決のためにいかに協力するのか、状況に合わせて自分のやり方を改善するのが大切です。
民主主義社会は選挙や投票だけで支えられているのではない。個別の課題の解決には、投票以外の多様な社会活動が重要。主体的な個人が様々な課題に対して、いろんな場で意思表示する。誰もが社会に参画し、何らかの行動を通して社会を良くしていく。プラグマティズムは民主主義社会の生き方そのものです・・・