今日は、東京のホテルで開かれた「オリンピック・パラリンピック等経済界協議会」に出席してきました。これは、経団連を中心に、経済界がオリンピック・パラリンピックを機に、さまざまな社会貢献をしてくださる取り組みです(去年の報道)。ソフトレガシー(文化・ムーブメント)の中に6つのテーマがあり、その1つが「東北発次世代育成サポート」です。野村ホールディングスと三井住友ファイナンシャルグループが幹事社となり、参加企業とともに、次のような活動をしてくださいます。
①小中校生向け社会教育
②東北での就職支援・職業体験
③東北地方の中小事業者や起業家へのノウハウ支援
④ビジネスコンテスト・ビジネスマッチング等への参加
⑤東北の地産品販売や情報発信
⑥交流人口拡大に向けたおもてなし人材育成
(立派なパンフレットが配られたのですが、まだ、経団連のホームページに詳細は載っていないようです)。
この企画うち、いくつかは、既に企業が実施してくださっていて、復興庁が協力している企画もあります。それが、このように広がるのです。力強い援軍です。ありがとうございます。今日は、岩手、宮城、福島の3県知事も出席して、協力をお願いされました。参加してくださる企業、地元自治体と協力して、復興庁も積極的に参画します。
月別アーカイブ: 2016年4月
民間から派遣された職員の活躍
日本電気株式会社(NEC)から、復興庁に来てもらっていた、山本啓一朗さん。宮城復興局でも、企業再開支援に民間の視点から取り組んでくれました。被災企業と応援したい企業を結びつける「結いの場」などです。その後、親元に戻ってからも、引き続きボランティアとして、応援してくれています。
過日、毎日新聞に取り上げられました。「結と山本さんの5年間」(3月9日)。ありがとうございます。山本君が取り組んだ、気仙沼のサメ肉活用も、売れているようです。
明るい公務員講座、第17回
連載「明るい公務員講座」の第17回が発行されました。今回は、第2章第1節「視野を広げよ―知識と判断力を養う」の第4回目、「知識の多さと視野の広さ」です。上司や先輩と話をしていて、その人たちがあなたの知らないことを知っていることや、思いもつかない発想を教えてくれることに、驚いたことはありませんか。私も、そうでしたから。あなたと先輩との差は、どこから生まれるのでしょうか。その要因と、あなたが少しでも早くそれを身につけるすべを、お教えしましょう。今回の内容は、次の通り。
あなたの知識は時代遅れ、知識の高さと広さ、知的好奇心と向上心を持ち続けよ、研修と自己啓発、新聞の活用法、視野の広さ、先を読む。
今回も4ページにわたる力作です。
社会を変えるには
4月10日の朝日新聞が、「3・11後、私は変わったか」というインターネットによるアンケート結果を載せていました。詳しくは記事を読んでいただくとして。気になったのは、「何も変わらない。ただむなしさだけを感じています・・」といった意見があることです。
私は拙著『復興が日本を変える』の「はじめに」で、次のように書きました。
・・・「東日本大震災が大きな被害をもたらしたのに、日本社会は変わっていない」という人もいます。しかし、私は、この言い方について、次の2つの面から疑問があります。
まず、大災害が起きたら、社会は変わるものでしょうか・・・社会に大きな衝撃を与え、国民の意識を変えたとしても、それだけでは社会は変わりません。その衝撃をきっかけに、国民が行動を起こし仕組みを変えなければ、日本社会は変わりません・・・
・・・次に、東日本大震災によって、日本社会は実際に変わったのかどうか。私は、日本社会は変わったし、変わりつつあると考えています。その中で、私たちには今、何をどのように変えようとしているのかが、問われているのです。「大災害が起きたら社会は変わる」というだけでは、何がどう変わるかがわかりません・・・
この投書の方が、どのように社会や自らを変えようとされたのか、またそのためにどのような努力をなさったのか、わかりませんが。待っているだけでは、社会も個人も変わりません。社会や政治は、私たち個人の「敵」でもなく、誰か別の人たちが作っているものでのありません。私たちが作るものです。「何をしても変わらない」というのは、無常観の表れでしょうか。「何も変わらない」というのは、誰かが変えてくれるのを待っているのでしょうか。
商店街の再生
4月12日の読売新聞「震災5年 再生の歩み」は、「商店街変身、新たな活気」でした。岩手県山田町、釜石市、宮城県女川町の3つの町の商店街再生を取り上げていました。
・・・東日本大震災の被災地で、復興の鍵を握るのは、街のにぎわい再生だ。その中核となる被災商店の再建の動きが本格化してきた。行政主導型から、地元の経営者が独自に構想したミニ商店街まで。シャッターの下りた店舗が目立ったかつての街が、震災を機に生まれ変わろうとしている・・・
詳しくは、記事を読んでください。