経団連による政治献金斡旋廃止と復活

13日の朝日新聞・変転経済は、経団連による政治献金斡旋廃止でした。かつて毎年、100億円を超える政治資金を各業界団体に割り振り、自民党と民社党に献金していました。1980年代後半から、リクルート事件、佐川急便事件、金丸副総裁ヤミ献金事件など、政治とカネが大きな問題になりました。そのため、政治資金を含めた政治改革が課題になり、自民党の下野、細川内閣での政治改革につながりました。
経団連は、1993年に政治献金の斡旋を廃止しました。しかし、2004年に再開されました。

災害時のヘリコプター運用

10月10日の読売新聞に、関東・東北豪雨特集で、ヘリコプターによる救助が紹介されていました。3日間で、887人が救助されました。大変な数です。自衛隊(陸、海、空)が31機で450人、消防(6隊)が7機で197人、警察(8隊)が12機で157人、海上保安庁が5機で83人です。
この記事では、初日の9月10日には救助要請が殺到し、さらに現地が水没したことで場所がわからなくなり、混乱したそうです。10日夜の県の災対本部で、4機関で地域を分担することが決まりました。狭い地域にたくさんのヘリが飛び交い、すべてのヘリを統制することより、この方が合理的でした。
活動は、どんどん進化します。ぜひ、原文をお読みください。

秋の3連休

秋の3連休、一部天気が悪かったですが、運動や行楽日和でした。皆さんも、お出かけになったことでしょう。小生は、1日は仕事と美術館、残る2日は原稿の奴隷と化して、書斎に引きこもっています。いよいよ締め切りが近づいてきて。とほほ・・

砂原先生、政治学の入門書

砂原庸介・大阪大学准教授が共著で、『政治学の第一歩』(2015年、有斐閣)を出版されました。若手研究者3人による、政治学の教科書です。裏表紙に、「自由な意思をもつ個人が寄り集まってできている社会。そうした個人が協力し合い、互いに望ましい状態をつくりだすためにはどうすればよいのか。安定した秩序を築くためのルール作りとそれを守っていくしくみを、平易な言葉で説明します」とあります。目次は、リンク先を見ていただくとして、
第1章から第3章までが、政治を理解するための枠組み。
第4章から第6章までが、自由民主主義体制。
第7章から第9章までが、権力の集中と分割。
第10章から第12章までが、国際政治です。
新進気鋭の学者による、政治学の入門書です。項目もバランス良く、文章も平易です。しかし、これまでの世界の先達の業績を踏まえつつ、新しい切り口や分析にも挑戦しています。アカウンタビリティーとか。結構、高度な内容も含まれていて、抽象度も高いです。3人が3年間討論を重ねた成果だそうです。日々の政治報道とはひと味違った、政治を考える「道具」にもなります。社会人の方も、一度手にとってご覧ください。