法隆寺展、金堂壁画

今日は、東京芸大で開かれている「法隆寺展」へ。一番良かったのは、同時開催されている「複製」でした。
美術館とは別棟で、金堂の壁4面が再現され、焼失前の壁画が再現されているのです。仏像は置いてないので、部屋の中心に立つと、4面の壁と12の壁画を、全て見比べることができます。法隆寺の現地でも、できないことです。木の扉にも同じような絵が描かれていたことも、わかります。そこまで復元してあるのです。
焼失前の複製も、1300年の時を経ていて、「滅びの美学」ですが、欲を言えば、建築当時の壁画を再現してもらうと、さらに感激が増すでしょう。
残念ながらインターネットでは、ポスターしか見ることができません。時間がある方は、ぜひお出かけください。この壁画の複製だけなら、無料です。
1300年間守られてきた金堂と壁画が、保存のための模写作業の際に失火で焼失するとは、皮肉なものです。高松塚古墳の壁画も、1300年間土の中で眠っていて、1972年に発掘されたときは極彩色でした。その後の保存が悪く、カビで劣化してしまいました。
昨日今日と、東京は30度を超える夏の日でした。昨日は、冷房の効いた静かな職場で、仕事がはかどりました。民間ビルなので、土曜日も冷房が効いています。
先日、キトラ古墳壁画展を見そびれたので、今日は意を決して、上野へ。熱射病予防に、パナマ帽をかぶり、ペットボトルを持ってです。