飛行機の軌跡

一度、見てみたいと思っていた「地図」を、見つけました。宇宙から見た地球ですが、単なる地図でなく「、つながり」や「動き」を示す地図です。今回見つけたのは、「ヨーロッパの航空機の動き」と「世界の航空機の動き」です。前者は3万回のフライトの軌跡を、2分ほどで描きます。後者は全世界の動きです。お楽しみください。
これとは別に、夜の地球をとらえた衛星写真があります。ごらんになった方もおられるでしょう。明るい地域とそうでない地域、すなわち人間の活動が、はっきりとわかります。しかし、私が見たかったのは、つながりや動きです。
通信やエネルギーの動きが見える「特殊眼鏡」や、人と人とのつながりが見える「特殊眼鏡」で、宇宙から地球を見たらどう見えるかです。これについては、別途書きます。

復興行政の評価、総括

3.11を迎え、各紙が、復興状況についてアンケートをしました。そのいくつかは、このページでも紹介しました。今回改めて、総括的に紹介します。
1 国(復興庁)の取り組みに対する評価です。
(1)被災市町村長にあっては、「高く評価する+ある程度評価する」は、毎日新聞90%、読売新聞88%、共同通信88%です。
このように、高い評価をもらっています。ありがたいことです。役所や公務員は批判されるのが、定番です(自虐的ですね)。50%を超えれば、「すごく評価された」です。こんなに高い評価をもらったのは、公務員生活36年でも、まれな経験です。私も驚いていますが、新聞社も驚いていると思います。もちろん、まだまだ至らないこともあり、希望も含めての評価だと思います。
(2)被災者の評価は、毎日新聞で48%です。これも、昨年の21%から、大きく増えています。
(3)しかし、一般の方にあっては、日本世論調査会45%、NHK38%です。
2 次に、事業の進捗についての評価です。
(1)被災市町村長は、毎日57%、朝日55%、読売40%、共同40%です。これも、結構高い評価です。
(2)それに対して、一般の評価は、日本世論調査会21%、NHK23%です。
一般者は、厳しいです。私たちの努力が、浸透していないようです。でも、この方々には、一度現地を見ていただきたいです。どれだけ地元の人や工事関係者が努力しているか。津波被災地の写真を見て、「まだ何も建っていない」と言う人がいます。でも、そこは危険なので、建築制限をかけている場合があります。現場を見ないで評価するのは、いかがなものでしょうか。
このように、高い評価をいただきました。しかし、復興はまだ始まったばかりです。被災者の生活が元に戻って、初めて復興と言えます。さらに努力します。

仮埋葬と掘り起こし

NHKの記事「知られざる死の記録~仮埋葬」(3月6日)を紹介します。
・・東日本大震災で、被害が大きかった沿岸部では、亡くなった人を火葬することさえできなくなり、遺体を一時的に土に埋める異例の「仮埋葬」が行われました・・遺体は、その後、11月にかけて掘り起こされ火葬されました・・土を掘り進んでいくと、棺は元の状態を保っていませんでした・・遺体は、長い人では数か月間、埋められていたため、生前の姿をとどめていませんでした・・
厳しい現場作業について、本文をお読みください。

復興の課題

NHK解説委員らによる、復興の課題の議論を紹介します。要点が簡潔にまとめられています。
1つは、室崎益輝・ひょうご震災記念21世紀研究機構副理事長の「いま問われる復興計画」です。先生は、克服すべき3つの壁として、「計画の規模(縮小への見直し)」「時間の壁(スピードダウン)」「内容の壁(冷静に考えることができるようになった被災者の思い)」です。
もう一つは、城本勝、松本浩司、太田真嗣の3解説委員の討論です。住まい・生活再建、地域産業の再生、福島復興を取り上げています。

復興への政権対応、半数が評価。毎日新聞

3月11日の毎日新聞は、被災者(123人)アンケート結果を載せていました。国や県市町村の対応に対して、評価が上がっています。
・・「復興加速」を掲げて現政権が発足して1年あまり。政府や県・市町村の震災対応や復興対策を5段階評価で尋ねたところ、いずれも「評価する」が半数近くに上った。
政府に対しては「高く」(13%)と「ある程度」(35%)を合わせ「評価する」が48%。震災1年時は21%で、中でもゼロだった「高く評価」の急伸が目立つ。これに対し「全く」(3%)と「あまり」(19%)を合わせた「評価しない」は22%。1年時の64%から大きく減った・・
・・県・市町村に対しても、「ある程度」を含めて「評価する」が42%で、「あまり」を含めた「評価しない」の35%を上回った・・県と市町村の評価を別々に尋ねた震災1年時は、「ある程度」を含めて「評価する」との回答が、県30%、市町村29%だった・・