今日の東京は、コートどころか、上着もなしで過ごせるような陽気でした。高校の先輩である坂口紀代美さんから、「巣鴨駅前商店街にモニュメントを設置するので、見に来るように」との指示があり、行ってきました。駅北の商店街、国道を挟んだ両側の歩道に、人の背丈ほどの石が置かれています。
西側の三菱UFJ銀行前は「MADAMADA」といい、東側の和菓子屋さん前は「KOREKARA」というのだそうです。作者によれば、「高齢化と団塊の世代の問題の多いこの頃、KOREKARA、MADAMADAと、少しでも踏ん張ってやってゆこうじゃないかという、気持ちを鼓舞するモニュメントです」とのこと。
それぞれ、黒御影石の一面が磨かれ、そこに鑿の跡が散らばっています。制作過程の写真を見せてもらっていたので、てっきりテーブルのように置かれるのかと思っていたら、立っていました。私は、「猫の足跡ですか」と聞いて、「桜の花びらよ」としかられました。1基で、2トン近くもあるそうです。深さ1.5メートルの基礎の上に、ボルトで固定してあります。据え付けるのが、大仕事です。
みなさんも、一度ご覧ください。猫の足跡か、桜の花びらか。
月別アーカイブ: 2008年3月
オーダーメイドと汎用品
14日の日経新聞経済教室は、篠崎彰彦教授の「IT活用促進し低成長脱却」でした。
流通や金融などのサービスで、日本は早い時期からIT化に取り組んだのです。しかしその後、生産性の向上につながっていません。理由は、システムの技術問題というより、業務の手順や運用の仕組み、業界の取引慣行などの仕組みが制約なっているのです。企業ごとのしきたりにあわせて、システムが進化し、それに経費がかかるとともに、企業や業態を超えた情報のやりとりが進まないのです。
業界用語で「作り込み」と呼ばれる、オーダーメイドのシステム作りです。汎用品を使えば、安く早くできるのに。この原因は、オーダーメイドをほしがる発注主とともに、それぞれに作る方が儲かるIT業界に原因があるようです。
地方自治体でいえば、地方税や住民基本台帳など、基本は法令で決まっているのですから、全国で共通に使えるはずです。しかし、各団体がそれぞれに開発しました。しかも、他の人にはわからないブラックボックスになり、手直しのたびにいわれるだけの費用を取られます。最初に0円で入札するようなことが起こるのも、このテクニックに引っかかったのです。わかりやすい言葉で言えば、カモにされたのでしょうね。
ユーロの実験
15日の朝日新聞変転経済は、「通貨統合10年目」でした。総裁選出の舞台裏と、ユーロが強くなっていく過程が描かれています。
春
東京は、春めいてきました。憲政記念館の中庭の桜は、毎年早く咲くのですが、すでに5分咲きです。小鳥がたくさん来ていました。ご近所の梅は、紅梅白梅とも満開を過ぎました。プランターのチューリップも、どんどん伸びてきました。ところが、我が家の椿は、未だに咲かず。つぼみは、大きくなっているのですが。ご近所のミモザも、まだ7分くらいの花です。去年は、2月半ばには、椿もミモザも咲いていました。町内の物知り奥さんに聞いたら、そこのお宅の椿も、今年は遅いそうです。寒かったからでしょうか。
2008.3.12
先日、イギリスエコノミスト誌の日本特集「なぜ日本は失敗し続けるのか」を紹介しました(2月27日の記事)。3月12日の日経新聞が、抄訳を載せていました。いつの日か、日本で書かれたイギリスやアメリカ経済の対策についての記事が、それらの国で大きく取り上げられることを期待します。(