カテゴリー別アーカイブ: このページの歴史

米国まめ日記9

ブラックアウト
 8月14日の午後4時過ぎ、アメリカ北東部とカナダ東部が大停電襲われました。影響を受けたのは、米国の8つの州(ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、コネチカット、マサチューセッツ、バーモント、オハイオ及びミシガン)とカナダのトロントなどで、両国合わせて5000万人に影響をもたらしたと言われています。
 CNNでこの大停電の第一報を見た時には、「新手のテロか?」と少し心配になりましたが、その後すぐにブッシュ大統領、ブルームバーグNY市長が、記者会見において、今回の大停電とテロとの関係を否定しました。ただし、現時点(8月末時点)でその大停電の詳しい原因は不明です。
 幸いにもワシントンは今回発生した大停電に巻き込まれることはなかったのですが、今年の夏、ワシントン周辺地区においても停電が頻発しています。その原因は、サンダー・ストームです。
 アメリカのサンダー・ストームは、非常に強力であるとともに、1週間に2回、3回と頻繁にやって来ます。近くで大きな雷が鳴ったなあと思ったら停電といったことが、この8月だけで3回も発生しています。そしてその停電が4時間、5時間と続くのです。
私の自宅は、決してアイダホ州(アイダホ州のみなさんごめんさない)とかにあるのではなく、アメリカの首都ワシントンDC中心街から車で30分以内のところにあります。現在、ロウソクは必需品です。
 もちろん信号機なども停電の影響を受けるため、渋滞が起こったりするのですが、いつもは運転マナーの悪いアメリカ人も、このときばかりはさすがに譲り合いの心を見せており、少し微笑ましく感じたりしています。
 考えてみると、東京に住んでいたころに停電というものを経験したことはほとんどなかったように記憶しています(今年の夏は皆さん心配していたそうですが。東京電力さん、どうもありがとうございます。)。また、仮に停電が発生したとしてもすぐに復旧という場合がほとんどだったと記憶しています。
 しかしながら、もう少し記憶を遡ってみると、愛知県の山間地域に住んでいたころ(15年以上前)には、夏になると雷の影響で停電するといったことはそれほどめずらしいことではありませんでしたし、復旧に3,4時間を要すといったこともよくありました。そんなときには、決まってロウソクが登場していたものです。
 ワシントンDCという愛知県の山間地域とは全く違う土地に暮らすにも関わらず、少し長い停電を経験し、なぜか田舎暮らしをしていた昔を思い出しました。

大学の成績評価

東大での夏学期の成績付けをしました。レポートには、政界再編・市民参加・構造改革といった政治と行政の仕組みを扱ったものから、年金・三位一体改革・障害者福祉・構造改革特区・市町村合併といった個別問題を扱ったものまで、様々です。また、切り口も、民主主義の問題・政治家と公務員の関係・政治に対する信頼など、いろいろなものがあります。
さすがに、文章はしっかりしてますね。院生と学部生との間には、力量の差はありますが。もっとも、誤字の多いレポートには、閉口します。学生諸君、提出する前にもう一度読み返しなさい。

東大での教授業

大学の夏学期の成績評価は、今回もレポートです。この時代ですから、提出方法は、メールでも郵送でもどちらでもいいことにしました。すると、締め切り間際に、メールが来ること来ること・・。宛先は自宅と職場のどちらかとしたので、確認して受領書を返信するのが大変でした。中には、開けない添付ファイルがあったりして。これから、26人の力作を読ませてもらいます。でも、これを全部読んで評価するのは、大変なんですよ。3枚の精鋭派から30ページの大部派までいて。

ホームページ拡充1周年

このホームページのソフトを入れ替えてから、1年が経ちました。4ページしかなかったページが、現在では80ページを超しました。下宿人の貢献も大きいのですが。昨年1月に作ってから8月までの訪問者が3千人、それから1年間で2万人の増加です。たくさんの人にご覧頂き、ありがとうございます。最近は、新しい話題の提供が少なくて、申し訳ありません。本業やら副業やらが、忙しくて・・・。

行政評価

月刊『自治研究』(第一法規)8月号に、砂原庸介執筆「行政と評価-地方自治体の行政評価が意味するもの」が、載りました。砂原君は、東大大学院の若き社会学者です。私の東大でのゼミの「塾頭」もしてくれています。
論文は、行政評価の導入手法等を研究したのではなく、なぜ今の時期に行政評価が導入されたかを、広い視野から研究しています。そして、政治と行政に対する「信頼」確保のためであると位置付けています。『自治研究』は、公法・行政・地方自治関係では、もっとも権威ある専門誌です。地方自治体関係者など広く読んでいただきたい論文です。