「災害復興」カテゴリーアーカイブ

行政-災害復興

復興の現状資料

昨日、更新した資料「復興の現状と課題」には、次のようなページもあります。
岩手県と宮城県の廃棄物の処理方法のフローチャート(p33~)。これを見ると、可燃物、木くず、コンクリート、金属などに分けてリサイクルし、残りを燃やしたり埋めたりします。そして、県外に引き受けてもらうのは、その一部です。この全体像が見えないので、県外処理ばかりがニュースで取り上げられました。
高台移転などの進捗状況(p10)。これによると、防災集団移転予定区域は245地区、うち意見がまとまって事業が進んでいるのは47地区です。
資料1の8ページには、石巻市の旧町村部で、いかにたくさんの地区で移転が行われるかを示しています。一つ一つの入り江に漁村があり、その集落ごとに移転するというイメージです。港を離れることは、できないのです。
また、最終ページには、進んでいる地区の今後の工程表がついています。それによると、早く進んでいる岩手県野田村の城内地区でも、住宅の完成は27年度です(ごめんなさい、なぜか横書きの資料が縦になって載っていて、見にくいです。と書いたら、修正してくれました。8月3日)。
また、新しくしたホームページには、「あなたのまちの復興情報」という欄を作りました(表紙の真ん中下に、入り口があります)。クリックすると、各自治体のホームページと、復興事業計画・工程表を見ることができます。

被災地支援をする人と、・・・

いろんな形の、被災地支援があります。今日行ったお店は、素材の産地が書いてあり、福島県産のなすびを使ってくれていました。お酒も福島産の地酒を頼みました。もっとも、自慢するほどの量は、飲んでいません(苦笑)。
他方で、国が決めた基準(1キログラムあたり100ベクレル)の農産物を扱わず、より低い基準を売り物にしている小売業(例えば、50ベクレルを指標としている例。その説明)もあります。なすびが80ベクレルだったら、このスーパーは扱ってくれないのです。農民は、困ります。
義援金を寄せてくれるより、80ベクレルの食品を扱って、被災地支援をしてもらえませんかね。
また、このような議論を、マスコミは取り上げてくれないのです。被災地の復興支援を唱えるなら、「100ベクレルで安全です。食べましょう」とか「50ベクレルの自主規制は、農民を泣かせます」と、なぜ言ってくれないのでしょうか。同趣旨の記事「スーパーマーケットで考えるマイケル・サンデル」(2012年4月23日

県庁で職員を採用して市町村に派遣

被災市町村では、復興に向けて職員不足が課題になっています。このたび、宮城県庁が、県が職員を採用して市町村に派遣することを始めてくれました。個別の市町村では、規模が小さく応募者も少ない傾向があります。県が採用することで、たくさんの方が応募してくれることを期待しています。皆さん、いろいろな知恵を出してくださいます。ありがとうございます。
被災市町村の要望を受け、130人程度を募集します。県の資料をご覧ください。