カテゴリー別アーカイブ: 講演

講演

ベトナム政府幹部研修

今日、10月23日は、政策研究大学院大学で、ベトナム政府幹部研修の講師を務めました。政策研究大学院大学がベトナム政府職員の研修を引き受けているので、何度目かの出番になります。
今日は、20人を超える人が熱心に聞いてくれました。質問も、鋭かったです。

ベトナム語は、発音も文章も全くわからないので、少々難しいです。私の講義は当時の写真などを写して説明するので、理解はしてもらっているようです。

石巻広域圏で講演

今日10月22日は、宮城県東松島市で「石巻地区広域行政事務組合」の研修講師を務めました。石巻市、東松島市、女川町の特別職及び管理職約230人が、集まってくださいました。
主催者からの要望は、市役所内で官製談合事件が起きたことから、組織内での不祥事をいかにして防ぐかです。それで、「管理職の必須知識-困ったことも起きる」という題で話しました。不正は起きてはいけないのですが、なくなりません。「総務省調査

職場での不正は、職員個人による横領や収賄などと、組織として行われる統計不正や不適正支出があります。前者は「害虫」に例えられ、後者は「カビ」に例えられます。害虫はつまみ出せば良いのですが、カビを根絶するのは難しいです。
それで、私が経験した事案や、報道を賑わした事例を取り上げ、どのようにして不正が起きるか、どのようにしたら防げたかを話しました、いずれにしても、難しい、元気の出ない話です。仕方ないですね。

かつての管理職研修は、部下を使って良い成果を上げましょう、部下を育てましょうということが主でした。しかし、職員全員が優秀な職員になるわけではなく、それは無理なことです。他方で、困った職員もいますし、普通の職員が失敗をしでかすこともあります。「優秀な職員を育てる」という「前衛の思想」とともに、「困った職員をどう扱うか」という「後衛の発想」も必要です。

この地域は、東日本大震災で大きな被害を受けました。発災直後から、何度も足を運びました。一緒に仕事をした方も、たくさんおられます。懐かしい顔と、久しぶりにお会いすることができました。

マレーシア政府職員への講演

今日9月24日は、市町村職員中央研修所で、マレーシア政府職員15人を対象に講演をしました。
JICAの事業だそうです。その一環で、市町村職員中央研修所を訪問され、日本の市町村職員の研修概要を説明しました。いろんな出番があるものです。
英語の資料を作り、それを見てもらいながら、説明しました。十分通じたようです。

日本の行政に質問が及んだので、早速『Public Administration in Japan』を紹介しました。英語、かつ無料で読むことができることは便利ですね。「第19章も読んでください」と、私の執筆分も宣伝しました。
その2」に続く。

長崎県庁幹部研修

昨日9月5日は、長崎県庁で、部長次長研修の講師を務めました。会場に約40人、出先機関のオンライン参加を含めて約90人が話を聞いてくれました。

素晴らしいと評価された昭和の職場と働き方が、この30年でなぜ評価を落としたのか。それは、社会が大きく変わったのに、私たちの仕事の仕方が変わらなかったからです。今の日本の職場は、その転換期です。
今回の聴衆は、部長と次長という幹部です。そこで幹部と課長以下の管理職との役割の違いを強調してきました。目標による評価が導入され、長崎県庁でも定着してるとのことです。しかしそれが機能するのは、課長以下の場合です。
部長の目標は、誰が設定するのか。知事の意向も確認しつつ、部長自らが課題を考え、対策を考えなければなりません。所管業務の運営と管理を考えているだけではダメなのです。それらは、課長たちと目標確認をすれば進みます。そこから漏れ落ちている問題を考えること、10年先の長崎を考えることが、幹部の役割です。

皆さん熱心に聞いてくださって、反応が良いので、ついつい話が脱線しました。ありがとうございました。帰りの飛行機は、適度の疲れと達成感で、心地よかったです。

久しぶりの長崎です。長崎新幹線に乗りました。乗り心地は良いですね。早いですが、トンネルが多くて、景色は楽しむことができません。
県庁舎が最近新築され、とてもきれいで、開放的でした。お金をかけると容れ物(建物)が最新のものとなるように、中身の職員の仕事も良くなるとよいのですが。お金では解決しない問題です。