カテゴリー別アーカイブ: 著作

著作

講演録やインタビュー

日本ミュージアム・マネージメント学会会報47号が出ました。その、これからの博物館の在り方に関する緊急合同フォーラム「考えよう!博物館の未来」に、私の基調講演「行財政から見た博物館」が収録されています。講演を文字にしてもらって、それに手を入れたのですが、読み返してみるとまだまだ読みにくい文章ですね。反省。

講演録やインタビュー

座談会「働き方が多様な社会に向けて」 大沢真知子さん、樋口美雄さん、山岸秀雄 さんと。月刊「ESP」2007年3月。再チャレンジ支援特集
「再チャレンジ可能な社会へ」『時評』2007年4月号

講演録「地方分権時代における博物館行政―行財政から見た博物館―」 日本ミュージアム・マネージメント学会会報47号

講演録やインタビュー

(3)官僚論
インタビュー「官僚論月刊『時評』2004年10月号

高橋 潤二郎先生との対談「行政改革と地方自治」、季刊「ユニバーサルデザイン」17号(2005年11月)
私の発言の見出しは、「こんなんじゃ日本はぜんぜん変わらへんやないか、官僚がこんなんでええのか」です。先生の発言の見出しは「新しい時代には、新しい思考の枠組みをもつ官僚が日本を背負うべき」です。この記事を見た職員は、「実物よりよく写ってますね」と言ってくれました。喜んで良いのかどうか・・。
今回の「場違いな対談」は、先生が拙著「新地方自治入門」を読んでくださって、「おもしろい、官僚にもこんなのがいるのか」ということで、ご指名をいただいたそうです。一般の書店には並んでいませんが、ご関心のある方はお読み下さい。
先生は、「岡本さんは、東大法学部ですか」と聞いてくださいました。「あなたの物の見方は、法学部ではないですね」という指摘です。これも喜んで良いのかどうか・・。私が「大学時代は、法律以外に政治学と京都大学人文科学研究所の今西錦司・梅棹忠夫・加藤秀俊先生らの著作を読んでました」といったら、先生も納得してくださいました。

学生の緊張と感激―教育水準を保つ工夫― 消防庁広報誌『消防の動き』2010年3月号巻頭言)

「最高の教育訓練のために-学生の負担が増え学生が喜ぶ授業」2010年9月、『消防大学校学友会報』第114号

「巻頭言」月刊『自治フォーラム』2011年1月号(第一法規)
自治大学校での研修の在り方について述べました。

雑誌への寄稿

普通の市民が議員、普通の市民が職員-便利で頼りになる市役所」月刊『地方財務』(ぎょうせい)2008年1月号
特集「2020年 ニッポンの地域社会」の一つとして、拙稿「普通の市民が議員、普通の市民が職員-便利で頼りになる市役所」が載っています。分権が進み、道州制が導入された時代、そして小さな市役所が実現するとどうなるか。市役所も、大きく変わっています。近未来小説です。編集長が読みながら、くすっと笑ったという論考です。まあ、読んでみてください。意見も受け付けますので、読んで批判がある方は、どうぞメールしてください。
この特集には、私のほか、御手洗冨士夫経団連会長、片山善博慶応大学教授(前鳥取県知事)、金子勝慶応大学教授らも、書いておられます。経団連会長がこの種の雑誌に寄稿されるって、すごいですよね。次のように書いておられます。
・・故郷を愛する気持ちは人一倍強い。そういう意味で、自分を「現役の田舎者」と称している。ところが、私が田舎者であるというと、聞いた方は必ず苦笑される。「田舎者」という言葉には、地方出身者が使うと東京に対してどこか自分を卑下しているような響きが、逆に東京で暮らす人が使うと地方を見下しているような響きがあるようで・・続きは、原文をお読みください。

行政構造改革

月刊『地方財務』(ぎょうせい)で、2007年9月号から連載。2008年10月号で、中断。

  「行政構造改革」ー日本の行政と官僚の未来ー
総目次

はじめにー私の問題意識

第一章 行政に転換を迫るもの
1 近年の行政改革・・・以上2007年9月号
2 社会の変化と行政の転換・・・10月号

第二章 行政機構と官僚制
1 日本の行政機構・・・11月号
2 日本の官僚制・・・12月号
3 官僚の失敗と官僚制の限界・・・2008年1月号
4 責任の所在と対応策・・・2月号・3月号・4月号

第三章 政治の役割と行政の役割
1 政治と行政・・・5月号
2 政と官・・・6月号・7月号・8月号
3 政治の役割・・・9月号・10月号
 
第四章 行政構造改革・・・以後、未定
1 行政改革の新たな展開
2 行政の課題と役割の変化
3 手法と手段の変化
4 行政改革から行政構造改革へ

詳細の目次は、「行政構造改革」その2へ。

「はじめに」から
 私は、二〇〇三年に「新地方自治入門ー行政の現在と未来」(時事通信社)を出版しました。この本は地方自治と銘打っていますが、副題にも示したように、地方自治にとどまらず、広く日本の行政の課題と方向を解説しました。そこでは、戦後日本の行政と社会について、その成功と失敗を論じました。
 その後も、行政の失敗といわれる事件は続き、官僚に対する批判も収まりません。かつて日本の官僚は、政治においては、「政治家は信頼できないが、官僚に任せておけば安心」と信頼されました。経済においては、「日本の奇跡の経済成長は、官僚が司令塔だから」と評価されました。社会においては、最も信頼され、優秀と認められていた職業集団だったのです。それは、「エリート官僚」という言葉に表れています。しかしその官僚と官僚制が、今や批判と改革の対象になっています。
 私の問題意識は、世界一優秀だといわれた日本の官僚制が、なぜ大きな批判にさらされているのかということです。なぜ「官僚の失敗」といわれる事件が続発するのか。また、いくつもの課題があるのに、なぜそれに対し有効な対策を打てないのか、という疑問です。
 これに対する私の診断は、今起きている官僚の失敗は、それぞれ個別の政策課題に対する「失敗」ではなく、日本の官僚制の「構造的機能不全」であるというものです。
 日本には、これまでにない、新しい大きな政策課題が発生しています。また、いくつもの行政改革が続けられています。それら政策課題や行政改革を研究した論文や記事は、たくさんあります。しかし、現在の日本の行政がどのような位置にあるのか、そして今後どのような方向に進むのかについて、概括した適当な本はないようです。教科書はその性格から、変化を追うことは難しく、一方、個別の課題や行政改革を扱った論文は、全体構図を示していません。また、何人もの大学教授をして「大きな改革が続いて、追いかけるのが大変だ」「教科書が間に合わない」と嘆かせるほどに、変化を続けています。
 しかし、日本の行政に大きな改革が続いていることと、日本の官僚制が評価を落としたことの根は、同じところにあるのです。すなわち、社会の変化に行政をあわせること、これがいくつもの行政改革が進められている理由です。そして、その変化に追いついていない、あるいは理解できていない官僚が、失敗をしているのです。とすると、大きな改革が続いているからこそ、現在の行政がどの位置にあり、どの方向に進んでいるかを把握することが重要でしょう。
 そこで、私なりの考えをまとめてみようというのが、この稿の意図です。それは、現在の日本の行政が置かれている位置、抱えている構造的問題、変化を迫る環境と課題は何かを明らかにすることです。そして、それへの対応のために、どう改革するべきかということです。それはまた、日本の官僚制が失敗している原因を明らかにすることであり、これからの官僚のあり方を示すものだと考えています。もちろん、これが無謀なことであることは、承知の上です。力不足のため、正確性を欠いた分析になるかもしれません。しかし、大づかみに日本の行政の現状と未来を鳥瞰することは、意味あることと思います・・・(2007年7月15日)

執筆状況)
「行政構造改革」の原稿を書いています。これも、月刊『地方財務』に連載する予定です。長年予告していた、日本の行政論、官僚制論です。ここ数年、大学でしゃべった内容や、このHPに書いたものを基にしています。もっとも、一つの論文にしようとすると、大変な労力と時間が必要になります。週末と会合のない夜は、ほとんどこれに没頭中です。肩がこって、目が疲れて・・。(2007年7月2日)

大作「行政構造改革-日本の行政と官僚の未来」は、順調とは言えませんが、少しずつ進んでいます。書いては消し、章立てや節を入れ替え、事実を確認し・・と、苦労してます。それでもこつこつ書いたので、第2章の半ばまでほぼ完成。連載にすると、3か月分くらいは書きためました。全体は4章と考えているので、3分の1はできましたかね。(7月8日)

いよいよ、「行政構造改革-日本の行政と官僚の未来」の連載を始めます。第1回は、月刊『地方財務』(ぎょうせい)2007年9月号に載ります。今、ゲラの校正をしています。発行は、8月末です。乞うご期待。(8月4日)

大論文「行政構造改革」の第2章を、ほぼ書き上げました。1,200字×57ページ+資料13枚の大作です。暑いのによく頑張りました。自分で自分をほめてやりたいです(笑い)。この後、知人や専門家に目を通してもらって、完成させます。「地方財務」に載るのは、まだだいぶ先です。でも、書けるときに書いておかないと。まだ、第3章と第4章が残っています。(8月12日)

連載「行政構造改革ー日本の行政と官僚の未来」が、月刊『地方財務』(ぎょうせい2007年9月号から始まりました。第1回は、「近年の行政改革」です。私の方は、今週末は10月号のゲラの校正です。第2章(11月号~1月号)の原稿は、今日、編集長に渡しました。一部は未定稿なのですが。第2章は、8月中に書き上げようと思っていたので、まずは目標達成です。自分をほめてあげましょう(こればっかり言ってますね。笑い)。
「再チャレンジ支援施策に見る行政の変化」が載った8月号は、売り切れたそうです。もっとも、私の論文で売れたのではないでしょうが。いずれにしろ、めでたいことです。(8月31日)

大論文連載「行政構造改革」第2回が、月刊「地方財務」10月号に載りました。今回は、第1章第2節「社会の変化と行政の転換」です。内容は、次の通りです。なかなか、意欲的で興味深いでしょ。日本の行政にご関心ある方は、ぜひお読みください。
(1)政府の新たな課題
①政府は新たに何をしたか、②何がうまくいかなかったか、③日本政治の失敗
(2)行政に改革を迫るもの
①私たちの成功、②日本の行政が成功した三条件、③成功の三条件の反転
(3)見えてきた日本の成功の問題点
①負担を考えない、②国際貢献を考えない、③自分たちで考えない、④二一世紀の日本と行政
一息つく間もなく、来月号の校正が来ています。しかも、9月なってから新しい執筆が進まず、困っています。本業が忙しくなったのと、大学の授業が始まったからです。次の講演のお誘いも来ているし・・。でも、こうして連載にして自分を追い込まれないと、なかなか書けませんよね。(10月2日)