先週末から、土日月曜と3日も職場を休んだので、今日火曜日に出勤すると、大変でした。急ぎの案件は、随時メールで報告や相談をしてもらっていたのですが。
まずメールです。先週金曜夜からのメールがたまっていて。早朝から、まず、急ぐものとそうでないものを仕分け。1日がかりで、60数通を処理。
決裁や相談に入ってくる職員を、次々と「撃退」。昼休みに「統括官の食事を邪魔する会で~す」と、ほがらかに入ってくる某副知事もいて・・。
3日間の出張でもらってきた「宿題」や気づいたことを、職員に指示したり、メモにまとめたり・・。今日一日では、片付きませんでした。トホホ・・。
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生き様-仕事の仕方
残業を良しとする風潮
古い記事ですが、2月19日の日経新聞経済教室に、永瀬伸子・お茶の水女子大教授の「働き方を変える」が載っていました。ここで取り上げるのは、そこに載っているグラフです。
日本の妻と夫、アメリカの妻と夫の4つについて、退社時間の分布がグラフになっています。日本の妻、アメリカの妻と夫は、17時をピークに退社しています。日本の夫は、20時がピークです。、
わかりやすい数値です。でも、私を含め日本のサラリーマンは、どう弁明するのでしょうか。これで、日本のサラリーマンの生産性が高いなら、納得できます。でも、そんな話は聞きません。
特に、日本の官僚は、長時間残業で有名です。日本が発展途上国で、先進国に追いつくように、夜に日を継いでがんばった時代には、長時間労働は評価が高かったのでしょう。でも、今や、長時間残業は、成果=アウトプットが低い場合の言い訳に使われることが多いようです。「こんだけも、がんばったんですが・・」と。間違っていたら失礼。
「100個製品を作る」といった仕事なら、誰もが早く仕上げて、家に帰るでしょう。これは、残業を命令している上司が悪いのです。
実は、この調査には、触れられていない一面があります。アメリカの職員の出社時間は、早いのだそうです。日本でも、私の友人(民間企業幹部)は、朝7時過ぎには職場に出勤しています。そして、17時過ぎには退社しています。
日本の中央政府の官僚は、出勤時間の標準が9:30です(8:30と9:00と9:30の3分類になっています)。
私は、8:30出勤、17:15退庁にしてもらっています。18:00ごろに帰ろうとすると、不思議な顔をする人がいます(それでも、すでに45分も残業しています。もっとも、管理職に時間外勤務という概念はありませんが)。
進歩しない管理職、我が身を反省
22日のこのページの記事「愉快な職員たち」を読んだ、富山県庁の元部下からのメールです。
・・「決裁文書は、ひもかホッチキスで綴じろ」「30%のできでよいから、早く持ってこい」「こんな文章、誰が読んでもわからへん」「これじゃダメ。アウト」
富山県におられた頃とおんなじことを、日々言っておられるのだなあと、懐かしく思いました・・
私が富山県で勤務したのは、15年以上前のことです。15年経っても、進歩していないということですね(苦笑、反省)。
愉快な職員たち
今日の放課後、職員たちの懇親会がありました。あるチームの大きな仕事が片付いたので、打ち上げと称して、有志が企画しました。その仕事に関係ない職員にも声をかけて、大きなパーティになりました。
まず、チラシです。先日、私のところに持ってきた参加者募集のためのチラシは、傑作でした。「写真は参考イメージです」と書いてあるのですが、そこについている写真は、豪華な旅行やイベントの写真を流用しています。「これは、不当景品防止法に引っかかるのではないか」と、注意するほどでした(笑い)。
次に、前売り券です。紙幣をまねて、透かしと見まがうような肖像も入っていました。誰の写真だったかは、不愉快なので書きません(苦笑)。前売り券は、90枚を売ったそうです。当日も同じ値段だということに、疑問もありますが。
さて、今日のパーティです。既に異動したOBまで参加して、大賑わい。景品が当たる余興で盛り上がっている最中に、「岡本統括官2」が登場しました。私の実物大の顔写真を、お面にしてつけています。さらに、帽子までかぶっています(後で聞くと、100円ショップで買ったそうです。道理で、安物でした)。そして、私の物まねをするのです。
「決裁文書は、ひもかホッチキスで綴じろ」「30%のできでよいから、早く持ってこい」「こんな文章、誰が読んでもわからへん」「これじゃダメ。アウト」と・・。おなかを抱えて笑いました。涙を拭いていると、「岡本統括官3」が出てきて・・。
とんでもない職員たちです。官房長職にある統括官を、ダシにするとは!
復興庁は、各省、自治体、民間企業から出向してきた職員の寄せ集め部隊です。本庁で職員数200人、参事官が27人いて、それだけの班があります。フロアも3つに分かれています。お互いが、知らない職員同士です。仕事も、前例のない難しい仕事です。
このようにして、一緒に盛り上がってくれることは、うれしいです。私も20代の頃、職員旅行や打ち上げの宴会で、下手な出し物や芸を披露していたことを思い出しました。局長や課長が、怒りながら笑っていたことも。
さらに、職場の風通しがよくなるでしょう。少々、いえとんでもなく「笑いのネタ」にされても、許しましょう。とは言いつつ、N君、Y君、特技があることはわかったので、「ご褒美」として、明日からはもっと難しい仕事をあげるから・・。
国会答弁、官僚が改正法律の正当性を答える
今日、参議院予算委員会でも、答弁に立ちました。集中審議なので、総理出席、NHKのテレビ中継付きです。
私の出番は、質問者の通告では終わりの方だったので、のんびり構えていたら、最初の質問でした。手を挙げて立ち上がり、委員長の指名をもらって、答弁席に行きかけました。すると、委員長席の隣に座っておられる安倍総理と麻生副総理が、私の顔を見てニヤッと・・。「どんな答弁をするのかな?」と、見ておられたようです。何かしら、ばつが悪いですね(苦笑)。
質問は、先日、全会一致で成立した「福島特措法の一部改正法」について、「正当性はあるのか」という問でした。国会で全会一致で成立した法律について「正当性はあるのか」と、官僚に聞かれても、困るのですが・・・。いろいろ不思議な質問に当たります。