「災害復興」カテゴリーアーカイブ

行政-災害復興

原発避難指示解除、子供たちも戻りつつあります。

プレジデント・オンライン版に、近藤貴之さんの「原発25キロ圏内「ベビーラッシュ」の理由 南相馬「よつば保育園」からの報告」が載りました(5月19日付け)。
・・・私が事務長を務める「よつば保育園」は原発から約25キロの距離にあります。東日本大震災での原発事故では、保育園の周辺も「緊急避難準備区域」とされ、残って住み続けるか避難するかを自己判断で決めなければならなくなりました。事故当時は「基本的に子どもは住まないほうが望ましい」とされた地域です。
よつば保育園も一時的に休園となりましたが、原発事故の翌年2012年9月末に避難準備区域から解除され、その間に土地建物の除染は済んでいたため、まもなく再開できました。200人近くいた園児は一時20人ほどにまで減りましたが、現在は約250人にまで増え、さらに希望者がいるため待機児童が発生しています・・・

そうなんです。昨年春に保育園などを再開したときから、待機児童がでるという「うれしい悲鳴」状態なのです。全文をお読みください。
子供たちを抱えた親が戻りつつあるのですが、保育士さんが追いつかないのです。早くこの状態を解消するように、いろいろと手を打っています。

近藤さんは、南相馬市にある保育園の事務長です。アイリスオーヤマにおられて、復興を支援していただきました。このたび、会社を辞めて、実家の保育園に転職されました。きっと、これまでの知見を生かして、新しい風を吹き込んでもらえると思います。

福島のお酒、5年連続日本一

全国新酒鑑評会で、福島県が、金賞銘柄数で5年連続7度目の「日本一」になりました。「福島民友の記事」。
全国から860点の出品があり、金賞は242点で、福島県産は22銘柄です。次が、宮城で20、秋田16、山形15、新潟14の順です。
私も復興の仕事に携わってから、福島のお酒の水準の高さを知りました。飲むと確かにおいしいです。これまでは地元で飲まれていて、東京などの消費地では知られていなかったようです。
最近は、かなり知られるようになりました。もっとも、おいしい銘柄がたくさんあって、「これが福島の代表だ」と言いにくいのです。それは良いことなのですが。

風評をはねのけて、全国で売れて欲しいですね。
私も、毎晩のように、売り上げに協力しています。少量ですがね(笑い)。

立教大学の被災地支援

立教大学が岩手大学と共同で、陸前高田市に交流拠点を開設しました。「陸前高田グローバルキャンパス」です。大学の学生や研究者、企業や市民が利用でき、研究の拠点にもなります。「立教大学のホームページ」、「岩手日報」の記事
廃校になった中学校を利用して、教室を改修し、講義室や研究室を造りました。教職員が常駐していませんが、地域の、また外から来る研究者の拠点になると思います。5月は既に土曜日曜に、よく使われるようです。
このような復興支援もあるのですね。ありがとうございます。

岩手県、復興意識調査

岩手県が、毎年「復興に関する意識調査」をしています。平成29年1月~2月に実施した結果が発表されました。
被害が大きかった沿岸部では、住んでいる市町村の復興が「進んでいると感じる」「やや進んでいると感じる」の合計は43%で、「遅れている」「やや遅れている」は合計33%です。「進んでいると感じる」が増加し、初めて「進んでいる」が「遅れている」を上回りました。
県全域でも「進んでいる」が増え、「遅れている」が減っています。岩手県では、被害が少なかった町村から復興事業が完了しています。事業が進んでいることが裏付けられています。

震災復興政策への評価

5月2日の朝日新聞朝刊、世論調査結果から。「安倍内閣の政策の中で、評価する政策にいくつでもマルをつけてください」という問いに対しての回答です。
1番は外交38%。次が景気・雇用で34%。3番目が安全保障24%で、震災復興が22%で4番目です。
その後に、次のように続きます。社会保障・福祉18%、消費税16%、教育・子育て15%、TPP(環太平洋経済連携協定)11%、財政再建9%、憲法9%、原子力発電・エネルギー5%です。