今日、官邸で、原子力災害対策本部が開かれ、原発事故の警戒区域見直しと、今後の検討課題が決定されました。現在、避難をしている地域は、今後、準備が整えば避難が解除される区域(20ミリシーベルト以下)、5年以内に20ミリシーベルト以下になり避難が解除される区域(20~50シーベルト)、5年以上にわたり20ミリシーベルト以下にならないと見込まれ当分の間帰れない区域(現在50ミリシーベルト以上)の3つに区分されます。
詳細な線引きは、来年3月までかかるようです。それによって、帰ることができない区域では、賠償額が決まります。これらは、事故処理です。
その後、ようやく復旧と復興になります。これが天災である津波被害と、事故である原発災害の違いです。天災の場合は、賠償という考えがありません。また、津波は水が引くと復旧作業に入ることができますが、原発災害は放射性物質の除染をしないと、復旧作業に入れません。その意味で、災害はまだ続いています。
帰ることができる区域では、除染を行い、インフラなどを復旧して、住民に帰ってもらいます。インフラ復旧は、復興本部の仕事になります。
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行政-災害復興
平成24年度復興庁予算案
今日24日に、来年度予算案概算が閣議決定されました。復興庁所管については、復興本部のホームページをご覧ください。新年度までには復興庁が発足するので、平成24年度予算は、復興庁の予算になります。
復旧・復興予算は、既に第3次補正予算までに多くの経費を計上済みです。24年度予算の特徴は、復興関係事業費を復興庁で一括計上することになったので、その予算約1.7兆円が計上されています。そのほか復興庁が直接執行する予算0.3兆円を入れて、合計で約2兆円です。また、復興特別会計が新設され、復興庁予算はその特別会計に計上されます。特別会計は、この2兆円の他に復興特別交付税なども計上され、合計で3.8兆円になります。
復興に示した日本の力
12月23日、日経新聞連載「2012視点」の、カルロス・ゴーン日産社長の発言から。
・・震災の爪痕は大きかったが、回復も早かった。あれほどの被害にもかかわらず、日産の場合は9月末には再びフル生産できるまでになった。今回の復興を見て、なぜ日本が世界3位の経済大国なのか、私個人も納得できた気がする。人々は規律を守り、コミュニティー(共同体)のために献身的に努力する。お世辞ではなく、日本のパワーを世界に示したと思う・・
今年の出張、57日
今日は、衆議院復興特別委員会理事の皆さんに同行して、福島県郡山市へ行ってきました。運動施設のビッグパレットで、避難市町村長さんたちや住民の方との意見交換会です。それぞれ切実な意見が出ました。現場でお話を聞くと、なるほどと思うことが多いです。私たちはその意見にどう答えるか、それが課題です。
ところで、秘書さんと一緒に、今年の出張回数を数えました。実績は次の通りでした。
4月:3日。5月:4日。6月:8日。7月:11日。8月:7日。9月:6日。10月:8日。11月:5日。12月:今日を入れて5日。合計57日でした。この中には、1泊2日や、2泊3日も含まれています。
ほとんどが東北新幹線と常磐線です。9か月間ですから、約270日間で、57日の出張です。5日に1回になりますか。よく行きましたねえ。勉強しようと、新幹線に資料や本を持ち込むのですが、ほとんどは寝ていました。反省。
また手帳を数えたら、この9か月に、合計13日お休みを頂きました。現地視察が土日になることが多く、また平日は忙しくて資料整理や次の仕事を考えることが土日になります。
1週間に土曜日曜と2日休みがあり、1か月に4週間あるので、1か月に8日休みがあるはずです。9か月だと、休日は72日あったはずですね。このほかに祝日もあります。若い時にも、よく職場に泊まり込みましたが、この歳になると、疲れがたまりますね(笑い)。
そろそろ、普通の霞ヶ関並みの忙しさになると、期待しているのですが。
全国避難者数
12月15日現在の、全国避難者数調査がまとまりました。避難所にいる人は約700人、旅館にいる人は約300人、親族宅などが1万7千人です。ほぼこの人数が、この状態で年を越されると予測されます。住宅に入った人は、約31万7千人です。合計で33万5千人の人が、避難しておられます。