カテゴリー別アーカイブ: 明るい公務員講座

明るい公務員講座

明るい公務員講座・中級編20

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第20回「部下の指導(4)意欲を持たせる指導」が発行されました。
「職員は褒めて育てる」とお教えしていますが、すべての職員が期待通りに仕事をしてくれるか。そうはいきませんよね。2:6:2の法則って、聞かれたことがありますか。蟻(アリ)の生態から発見されたものです。アリは皆せっせと働いているように見えますが、よく見ると、2割はよく働き、6割は普通に働き、残る2割はサボっているのです。
人間の組織でも、この法則が当てはまることがあるといわれます。では、どうしたら、普通の6割と働かない2割の職員に、もっと働いてもらえるか。今回は、この難しい問題について解説しました。

今回の内容は次の通り。
仕事が好きな人は1割?、2:6:2の法則、足りないのは技能ではなく意欲、意欲を持たせる指導、やりがいが意欲を高める、職員にも事情がある、全員が仕事人間ではない、指導は褒めながら。

新著の反応8

明るい公務員講座』の3刷りが出ました。結構売れているということですね。ありがとうございます。内容は変わっていませんが、私の経歴に「慶應大学法学部講師」を加えました。

ある人の評価。
・この本の良いところは、「いちばん常識的なところ」が書いてあることです。それは、誰も意識的に説明してくれません。
→それを狙ったのです。

別の人からのお便り
・大病を患い休職した時期があり、落ち込んだ時期がありました。第20講の言葉に、まずはゆっくり養生することが肝要とあり、改めて認識し励まされました。ありがとうございました。
→人生も仕事も、長いですよ。短距離走ではありません。

神戸新聞3月19日書評欄
・・・著者は、県庁の事務員に始まり自治体と国でさまざまなポストを経験、事務次官まで務めた”教え魔”。本書でも、38年の公務員生活で得た仕事の勘所を惜しげもなく伝授している・・・追求するのは、公務員の仕事に欠落しがちなこと、すなわち「徹底した合理性」だ・・・
→「教え魔」。その通りですね(苦笑)。

明るい公務員講座・中級編19

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第19回「部下の指導(3)褒めて育てる」が発行されました。
私が長い公務員生活で学習した、部下指導についての一番は、「怒ってはいけない、部下を育てるなら褒めること」です。今から思うと、とても簡単なことですが、若い時はそれに気づきませんでした。

イソップ寓話の「北風さんと太陽さん」は、話としては知っていましたが、実戦には結びつきませんでした。大臣秘書官としてお仕えした、村田敬次郎自治大臣の話は、『明るい公務員講座』p12に書いたとおりです。今回は、より具体的に書きました。大臣は、天国から笑っておられるでしょう。

結論、鞭よりニンジンです。ニンジンより、褒めておだてるです。職員としてのコツは明るいことで、上司としてのコツは褒めることです。知ってしまうと、簡単ですよね。
今回の内容は次の通り。
部下を怒ってはいけない、褒めて育てる、ニンジンや鞭より褒め言葉、部下育てはあなた育て。

新著の反応7

新著の反応の続きです。

全国町村会のホームページに「新刊紹介」のコーナーがあります。そこに取り上げてもらいました。紹介文が、優れものです。
・・・本書には徹底した「合理主義」と、暖かな「人情」が同居する・・・本書の明るい筆致とユーモアからは、仕事や人生を楽しむ著者の生き方が伝わってくる・・・

本書の特徴を良く捉えて、短い文章で紹介してもらっています。例として取り上げてもらっている拙文も、特徴的なところを選んでくださっています。
主たる読者と想定している人たちから、このような紹介をしてもらえるとは、私の狙いが当たったということですね。ありがとうございます。原文をお読みください。

次は、ある知人(研究者)からのお便りです。
・岡本さんの明るい笑顔を思い浮かべながら、読みました。「あんたのその書き込みのある資料を、コピーして配ってよ」など、まさに、岡本さんらしいところでした。
私のような経歴の人間には、「研究室ならいざしらず」が引っ掛かりました。欧米研究者に比較した場合の日本の研究者の弱点の一つが、「説明下手、議論下手」だといわれており、自身感じています。「研究」という業務にも、若干の相違点はあるにせよ、うまく説明し教えを乞う技術は不可欠です。
→ご指摘の通りですね。「研究なら、人付き合いが下手でも、成果が優れていたら良い。しかし、公務員は違うよ」を、強調しすぎましたかね。

明るい公務員講座・中級編18

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第18回「部下の指導(2)鬼軍曹から脱皮しよう」が発行されました。
優秀な上司が陥りがちな失敗が、部下に自分と同じ水準の仕事を求めることです。仕事のできない部下に対して、「私にできることが、なぜ君はできないんだ」と叱ります。
上司は優秀で、しばしば「仕事の鬼」と呼ばれるほど仕事に打ち込み、ここまで出世してきました。ところが、部下はまだ発展途上です。あなただって、若い時はその程度の能力だったのに、それを忘れています。また、みんながみんな、あなたほど「仕事熱心」ではありません。ワーク・ライフ・バランスを心がけていたり、家庭にそれぞれの事情を抱えていたりします。
対等に話しているつもりでも、部下は、あなたの前で萎縮しているのです。特に、新規採用職員や異動してきた「職場の新人」も、要注意です。今回の内容は、次の通り。
厳しい上司は嫌われる、新人の取扱説明書、気づかないうちにプレッシャーをかけている。