岡本全勝 のすべての投稿

新しい仕事51

4日の日経新聞夕刊「永田町インサイド」「今年、政治に何を期待するか」での三浦展さんの発言から。「若者の間では格差が拡大したし、これからも拡大する。フリーターや派遣社員の待遇は、正社員と同じにはならないし、成果主義の導入によって、正社員の間でも待遇の差が広がるからだ。一律の救済策を打ち出しても意味がない。フリーターやニートはある程度、自分の境遇に納得している。自分の時間を削ってまで正社員になりたい、豊かになるためにもっと働こうとは思っていない。都合よく雇いたい企業と、都合よく働きたいフリーターはある意味、共犯関係にある。優先的に支援すべきなのは、学齢期の子どもがいて、本人が働きたいのに働けない場合などだ」

2007.01.05

今日は、内閣府と官邸で、官房長官の新年挨拶がありました。前者は内閣府のとしての、後者は内閣官房としての挨拶です。どちらも官房長官が長ですが、組織としては別です。官邸では、内閣官房に所属している組織の職員が集まったのですが、まあ雑多な組織が集まっています。危機管理から拉致問題、行革、分権、構造特区、アジアゲートウエイ、教育再生、私たち再チャレンジと。まだまだあるのですが(このあたりもいずれ解説したいです)。人事院や内閣法制局の方も。おかげで、いろんな方に挨拶できました。
「岡本君、よくまあ毎日あんだけHPを書けるね」と、ある幹部の方から声をかけてもらいました。「えー、忙しい先輩が、あんな拙いHPを見てくださっているのですか」というのが、私の返事です。別の方からは、「結構時間がかかるだろう」とも。「はい。パソコンに向かっていると、あっという間に、30分とか1時間が経ちます。酔っぱらって書くことも多いので、翌朝削除もありましてねえ」。

2007.01.03

元旦は、地元の氷川神社に初詣。今日は、恒例の湯島天神へ。毎年えらく並ぶので、今年は3日に。さすがに、すいていました。いつもは、家族で肉まんと温かいペットボトルを手に、列に入るのですが、今日はそれも必要ないくらいでした。もっとも、家族はだれもついてきてくれず、一人でお参りしました。今年はたくさん頼み事があるので、お賽銭を奮発。神様、よろしくお願いします。もっとも、頼み事が多くて大きいのは、毎年のことですが。
お守りを買ったあと、不忍池を通って、東京国立博物館へ。2日から中国歴史名品展をやっているのですが、これも初日を避けて。それでも休日なので覚悟をしていきましたが、意外と人は少なく、ゆっくりと見ることができました。殷(商)や周の青銅器・玉器などには、いつもながら圧倒されます。しかし、今回の展示はテーマなく、何でも少し並べてあるといった感じでした。ややがっかり。長谷川等伯の松林図屏風は、いつ見ても良いですねえ。
正月休みも、もう終わりですね。東京は天気にも恵まれました。みなさん、よいお正月を、過ごされたことと存じます。私は、原稿の加筆、講演や講義の準備、頼まれていたメモの作成、本読みなどで終わりそうです。お酒も控えめにしたのですが、ゆったりとしていると、時間は早く過ぎますね。いただいた年賀状には、「HP楽しみにしています」のほか、「次の著書を待ってます」「新しい本はまだですか」という催促も。すみません。

走りながら考える

課題に取り組む際、普通は、現状を把握し、問題点を整理し、対策を考え、優先順位をつけて進めるでしょう。そして、過去の経緯を勉強し、関連した情報を集め・・とです。私は、常々そうするように、特に全体像を把握するように心がけています。
ところが、これは理想像なのですよね。再チャレンジについても、職員の分担を決め、この流れを指示しました。しかし、現実はそれを許してくれません。急ぎの案件が飛び込んできて、その処理に追われるのです。すると、その作業を優先し、そこから関連施策を勉強することになります。走りながら考えるという状態になります。それはそれで、忙しい日々になるのですが、良く注意していないと、ランダムに発生する課題の処理に追われ、全体的戦略がおろそかになるのです。(2006年10月21日)

日経新聞私の履歴書は、1日から、江崎玲於奈さんです。ノーベル賞を取るために、してはいけない5か条が、紹介されています。
1 いままでの行きがかりに、とらわれてはいけない。しがらみという呪縛を解かない限り、思い切った創造性の発揮は望めない。
2 教えはいくら受けても良いが、大先生にのめり込んではいけない。権威の呪縛にはまる。
3 無用ながらくた情報に、惑わされてはいけない。20ワットで動作する頭脳の能力を考え、選択された必須の情報だけを処理すること。
4 自分の主張を貫くためには、戦うことを避けてはいけない。
5 子どものような好奇心と初々しい感性を、失ってはいけない。
また、私たちの知的能力は二つあり、ものごとを理解し判断する分別力は、20歳では零で、毎年増加し、70歳で100に達する。もう一つの、新しいアイデアを生み出す創造力は、逆に20歳で100、70歳で零になってしまう。その交点が45歳で、両者が触発されると大きな仕事ができる。

新しい仕事50

朝日新聞1日の第3別刷りは、定年を迎える団塊世代の特集でした。地域、家庭、農業、新しい職場で活躍している先達を取り上げ紹介しています。朝日新聞はロストジェネレーション(24~35歳)も、大きく取り上げています。バブル崩壊後に就職期を迎え、長期不況の影響を一身に受けた世代です。4人に1人が非正社員であること。正社員になるかならないか、結婚するかしないかなどで、生涯の所得が5倍も違うことを示しています。また年金にも差がつくことや、税収と保険料にも大きな影響があることも示されています。
日経新聞は、「若者よ、職を抱け」を大きく書いていました。大卒者が3年以内に離職する割合が3割を超えていること、第2新卒が増えていること、また引きこもりからの脱出に自立支援センターが効果を発揮していることなどです。このように報道・解説してもらうと、政府が「団塊の世代の方もがんばりましょう」とか広報するより、ずっと効果があるでしょうね。