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失敗したアジア通貨基金構想

30日の朝日新聞変転経済は、アジア通貨危機「97年9月、基金設立は失敗した」でした。
1997年のアジア金融危機は、夢物語に過ぎなかった「アジア通貨圏」が現実の課題だということを域内各国に意識させた。その一歩となるはずの「アジア通貨基金」構想は、日本の覇権を警戒する中国がそっぽを向いて失敗する・・
経済というのが、いかに政治と関係しているかが、よくわかります。

知恵と工夫

28日の日経新聞夕刊「広角鋭角」は、俳句コンテストでした。お茶の伊藤園が主宰する「おーいお茶新俳句大賞」です。始まったのは1989年、缶入り緑茶を売り出そうとしたが、広告宣伝費が足りない。知恵を絞った結果、安上がりな俳句コンテストをすることに。社内には消極論も多かったが、初回の応募は4万句。8年目には50万句、いまや170万句というお化けのようなコンテストです。
俳句愛好家の多くが、発表の場がなくて不満を持っているとのこと。缶やペットボトルに入賞作品が載るのは、こたえられないでしょうねえ。そして、自分の句が載った商品を買いためる・・・。よーく考えてあります。

2007.06.30

今日は、8回目の授業。行政改革を、それを迫る要因から分類して説明しました(行政改革の分類)。具体事例で説明するのでわかりやすいらしく、学生たちの反応(目の輝き)も上々です。そんなときは、講義をやっていて、やりがいがありますね。もっとも、それぞれの事例を十分に説明する時間はありません。
「ケインズ政策を放棄したこと」について、「ケインズ政策って、何ですか」という質問が出ました。それくらいは、本を読んで勉強してください。学生がケインズ政策を知らないことにも驚きましたが、それほど過去のものになったのでしょうか。先日亡くなられた宮沢元総理の追悼記事に、ケインジアンと書かれていました。このような記事も、十分理解されていないということでしょうかね。

アサガオ

鉢植えのアサガオが、早くも2つ花を咲かせました。紺色と赤で縁が白。典型的アサガオの花です。同じように種をまいても、育ち方か違いますね、これから、他の苗はどんな花を咲かせるのか、楽しみです。
毎朝早起きして水をやってます。家族からは、「小学生のやりなおしか」と言われています。娘が小学生の時は、夏休みの宿題で、毎朝花の数を数えていました。それに比べると、私のアサガオは、さみしいですね。

人に頼まれたら

今日の教訓。人にものを頼まれたときの反応、3種類。
1人は、喜んで引き受ける人。2人目は、いやがる人。3人目は、いやなふりをして、もう一度頼まれたら嫌々引き受ける人(本当は引き受けたいのに)。
あなたは、どれですか。また、あなたが頼む側だったら、どのような反応がうれしいですか。(2007年6月26日)

26日の「頼まれたとき」の記事について、何人かのひとから意見がありました。
1 何か、不愉快なことがあったのですか。
→ちょっとね。でも、そんなことでは、HPには書きませんよ。
2 えー、引き受けない人がいるのですか。かつては部下に、「ハイ」か「わかりました」しか、返事は許されなかったじゃないですか。
→そうでしたね。最近は「はい」という返事をもらえる指示しか、部下にしてません。気が弱くなりました(笑い)。厳しくしかれる部下がいるのは、幸せなことです。
若いときに、「先輩と上司にはいくら抵抗してもいい、部下には厳しくするな」といわれたことを、思い出しています。
3 私の職場は人間関係が難しく、ハイと言いたいのですが、一応いやなふりをして相手の出方を見ています。
→その時は、相手もあなたの出方を見ていますよ。「あいつは、あほか」と言われるくらい、何でも引き受けなさい。
4 岡本審議官は、難しいことを頼まれたら、どう答えているのですか。
→はい、相手次第です。気心が知れた方からの依頼なら、難しいことを承知で頼んでおられるのですから、「これとこれが難しいですが、ご承知ですよね。では、できる限りやってみます。だめなら、早めに報告します」。
一見さんなら、「はーい、できる限りやってみますわ。でも、難しいでっせ」と答えます。たぶんそのとき、私の顔には、「無理です」と書いてあるのでしょう。