翻訳の難しさ

先日から、ある本を読んで、難儀しています。別の本に引用されていたので、中古本をアマゾンで買って、読み始めました。原書は英語で、大学教授(Aさん)が翻訳された本です。
ところが、読みにくいのなんの。一つの文章が長い、修飾語が多くどれが主語かわかりにくい。で、文章の意味を理解する以前に、日本語として頭に入らないのです。久しぶりです、こんなに苦労するのは。普通なら、すぐに投げ出すのですが。「ひょっとして、もう少し読むと霧が晴れるのでは」と、苦行を続けました。

同じ著者の別の本を翻訳された先生(Bさん)を知っていたので、質問しました。B先生が訳された本は、日本語としては読みやすいです。文章は、なぜこのように議論が展開するのか、疑問なところも多いのですが。
B先生によると、原文もクセがあり、読解が難しいのだそうです。翻訳に際しては、直訳ではどうにもならないので、意味を理解しつつ、自分の表現に置き換える、という作業が必要不可欠とのこと。
なるほど、そんなご苦労があったのですね。