消防大学校の授業、学生の目的意識

消防大学校では、学生に、授業内容や講師を評価してもらうほかに、卒業前に、感想文を書いてもらいます。その中に、次のような感想がありました。
・・教室では一番前の席であったが、今まで、こんなに前の座席で良かったと思ったことはない。高校や大学の学生だったころには、考えられない心境である。教官や講師の話し方、細かな動作も、間近で見ることができた。遮るものがないことで、講義に非常に集中できた。後ろの座席の学生が、気の毒に感じた。講師のすべての言動が、まさにすべてお手本である・・
これは、新任教官科(新しく県の消防学校の教官になる職員のための課程)なので、自分が教官になって教壇に立つことを想定して、授業を受けています。その点を割り引いても、学生に教室の前に座る方が良いと考えてもらえる授業が、理想ですね。
少し話は違いますが、学校の英語の授業は身が入らないのに、お金を払っていく英会話学校は熱心だ、という話を聞いたことがあります。これは、英会話学校へ行くのは、それだけの目的を持っているからでしょう。
なお、授業では、学生がそれぞれ教官役で模擬授業をして、それをビデオに撮り、同僚に評価してもらうということもしています。自らの話し方をビデオで見ることは、すごく勉強になります。