分権改革の現状

今日も朝から、何やかやと仕事が入って、それなりに忙しい一日を過ごしました。夕方は、某ジャーナリストが訪ねて来られて、地方分権改革(運動)の現状と未来について議論。というか、突き上げを食らいました。二人とも、この10年間の第一次分権改革、三位一体改革の成果については、高く評価。しかし、不十分だったことも承知。問題は、その後の動きについてです。私は、「そんなに、思うようにはいきませんよ。三位一体だって、いろんな僥倖が重なってできたんですから」。某氏は「なさけない。その後のチャンスを逃し、次の手を打てていない」との判断。
原因は何かの議論では、次のような項目を列挙しました。
1 次に何を獲得したいか。目標が不明確。抽象論では動かない。
2 そのために何をするべきか。戦術論が不明確。それを誰が考えるか。
3 その理論武装が、されていない。理論的裏付けが不十分。
4 担い手が認識不足。地方六団体は、何を考えているのだろう。霞ヶ関を始め国政は、分権には反対。地方が要求を突き付けない限り、前には進まない。その際に、地方団体が団結しないと、無理。そして、陳情だけでは進まないわなあ。
5 分権を迷わせる地域間格差。またぞろ、補助金や公共事業を求め、ばらまく手法に戻る恐れあり。これは霞ヶ関の思うつぼ。下手をすると、地域間格差是正のためといって、地方法人課税が国税に吸い上げられるかもね。
「ところで、昨日HPに、『補助金と公共事業で自立した町はない』と書いたんですけど」
「読んだよ。そうじゃないだろう。『補助金と公共事業に頼った地域ほど、自立が遅れた』だよ。××道と○○県などを見よ。官僚である全勝さんは、書けないだろうけど」