即位礼正殿の儀

今日10月22日は、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」でした。あいにくの雨模様でしたが。皇居で、古式豊かな儀式が、行われました。
千年も昔の平安時代の装束は、当時の宮廷の文化を偲ばせてくれます。多くの子供たちは、雛人形を思い浮かべたでしょう。

日本が、天皇制(それは時代によって変わってきましたが)とともに、文化と伝統を受け継いできたことは、一つの誇りです。この国のかたちの一つです。
歴史と伝統は、科学が発達しても、お金を出しても作ることができないものです。理屈を超えたものがあります。日本列島に住まい、稲作を続け、日本語を生み出し、治安の良い社会をつくりました。
もちろん、時代にそぐわないものは、変えていく必要がありますが。

他国の政治的混乱を見るにつけても、日本国民統合の象徴としての機能は重要です。
立憲君主制は、人類が生み出した一つの智恵です。世襲の王様や皇帝が政治権力を握ると、失敗もあります。選挙で選ばれ、権力を持った大統領は、権力を手に入れそして維持するために、時に困ったことをしでかします。
政治権力を持たない「象徴的元首」を戴くのは、社会を安定させる一つの工夫です。