カテゴリー別アーカイブ: 慶応大学

慶応大

2008.06.28

今日は、10回目の授業。順調に、第3章が進んでいます。経済財政諮問会議も取り上げましたが、まさに「骨太の方針」を決めたところなので、最近の私の経験をお話ししました。
成績評価のためのレポート課題を、示しました。提出は7月23日ですが、事例を選んで考えてもらうために、早い目に示しました。評価の基準も示してあります。あと、2回で今学期も終了です。

2008.06.14

今日は8回目の授業。発展途上国での官僚と成熟国での官僚は、役割が違うことを述べました。そして、第3章政治と行政の役割分担の議論に入りました。行政の世界だけでなく、歴史と社会、民間企業との対比し、広い視野からみた行政の位置づけです。我ながら、結構良いことを言っていると思います。
私は実務家教員ですから、行政学の理論より、現場での実際を、お話しするように心がけています。もちろん、茶飲み話や自慢話、さらには愚痴にならないように、気をつけてはいます。また、あまり専門的な話は、学生さんには理解できないし、面白くないでしょう。そして、岡本流の広い視点からの日本の行政の位置づけ=大きな転換点にあることを、お話ししています。これを理解していただけたら、私の授業は成功です。
歴史の中での日本の官僚(日本の近代は1853年から1970年頃まで。そこで成熟国になって、役割を変えるべきだったこと。1990年代からの国際環境の変化など)、企業と政府のガバナンスの対比は、学生に受けました。みんな目を輝かせ、頷きながら聞いてくれました。また、熱心にノートを取ってくれるので、反応でわかります。すると、「この話は受けているな。ぐふぐふ」と、しゃべりながら満足できます。しゃべっていて、もっともうれしい時ですね。もっとも、約80人の出席者の中には、居眠りをして、こんな良い話を聞き逃している学生も、1~2人いました(笑い)。もったいないですね。残りは、4回になりました。

2008.06.07

今日は第7回目の授業。官僚制の問題、特にその成果についてです。個別事例を挙げて説明するのですが、事例を話すと時間がかかります。公共事業それも個別の実例、護送船団行政、米あまり、幼稚園と保育園が統合できないことなどなど。でも、抽象論じゃ理解でないでしょうから、なるべく実例を入れて解説しています。ほとんどの学生(今日は2人ほどを除く)は、熱心に聞いてくれます。

6回目の授業・社会はこうなっている

今日は、第6回目の授業。早いもので、もう春学期の折り返し点です。今日も、厚生労働省と総務省から提供してもらったパンフレットを配って、官庁の仕事を解説しました。厚労省の仕事は、健康・福祉・労働という行政サービスが主なので、学生にわかりやすいです。一方、総務省の仕事は、国と地方の行政機構の設計管理で、理解しにくいでしょう。放送通信分野は、わかりやすいですが。
授業は官僚制の問題に入っているので、民間企業・国家公務員・地方公務員を対比して、どのような人生を送るか、裏話を交えてお話ししました。教科書にも、リクルートパンフレットにも書いていないことです。職階性のピラミッドは、官であれ民であれ上にいくと(歳を取ると、出世すると)、三角形になっているが、そこに収まらない人はどうなるか。職場での見えない女性差別。ライフステージと服装、仕事人間の末路などなど。
前途洋々の学生さんたちにとって、少し幻滅することもお話ししましたが、これが実社会です。岡本講師の「実は、社会はこうなっている」講義でした。慶応大学でも、ほかの授業では聞けない話だと思いますよ。ためになりますねえ。(いつものように、自画自賛)。来週は、早慶戦で休講です。