カテゴリー別アーカイブ: 明るい公務員講座

明るい公務員講座

明るい公務員講座・中級編13

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第13回「交渉(4)苦情への対応」が発行されました。庁外との関係で、「楽しくない」けれども、重要な仕事があります。その一つが、住民からの苦情への対応です。上司の職に行くほど、困りごとが持ち込まれます。問題ない案件なら、部下が処理してくれるからです。庁外の人との関係も、楽しいことばかりではありません。今回は、その対処方法をお教えします。もちろん、簡単に片がつくような万能薬はありません。
今回の内容は、次の通り。
職員の接遇がまずかった、住民の期待に応えていない事業、クレーマーへの対応、逃げてはいけない。

明るい公務員講座・中級編12

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第12回「交渉(3)外との付き合い―庁外関係者」が発行されました。庁外の関係者に説明に行くことも多いです。庁内での説明なら課長補佐に任せることもできますが、外部の人との説明や交渉は課長の仕事です。あなただって、交渉の場に、相手の課長でなく部下の若手職員が出てきたら、「なんで課長が出てこないんだ(課長を出せ)」と思うでしょう。今回は、根回しの術や、意見の異なる人との付き合い、答弁の術などをお教えします。今回の内容は、次の通り。
関係者への根回し、日頃からの付き合い、考え方の異なる人たち、答弁―事前の準備、答弁―本番での注意、想定問答の罪

連載執筆

明るい公務員講座・中級編」第3章第2節3の「(6)情報発信」と「(7)付き合いの基本」を書き上げました。先週ほぼ書き上げて、右筆に手を入れてもらいました。いつものように、大胆に朱が入って返ってきました。悔しいですが、ありがたいことです。それを参考に、今日一日がかりで加筆して、ほぼ完成です。明日もう一度、ゆっくりと読み直して、編集長に送りましょう。
これで、「第2節 部下の仕事と上司の仕事」は完結です。「3交渉」を書き始めたときは、3、4回かなと思っていたのですが、7回分にもなりました。
次は、「第3節 職員の指導」に入ります。さてさて、何回になるのやら。早く仕上げないと、4月からは大学での講義も始まります。
でも、連載はこのように締めきりが来るので、少しずつ書き続けることができ、そして長い原稿を書くことができるのですよね。

「明るい公務員講座」単行本作業

連載「明るい公務員講座」を、本にする作業をしています。この週末に、最後の校正を終えました。
昨年秋から作業に入りました。出版社と相談し、分量も考えて、初級編35回のうち、ほぼ21回分を加筆して1冊にします。各回を並び替え、6つの章に構成しました。文章も加筆、というより削減し、磨き上げました。出版社の校閲の方に手も入れてもらい、ほぼ完成です。
目を通す度に、気になるか所が出てきます。「離れてみてみると、違ったことが見えてくる」という良い例です。とはいえ、これで手を放すことにします。
本屋に並ぶのは、2月か3月でしょうか。乞うご期待。

明るい公務員講座・中級編11

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第11回「交渉(2)庁内での交渉―合意の術」が発行されました。前回、庁内での交渉の論点整理をお話ししました。今回は、合意に持っていく術です。難しい交渉はなかなかまとまりません。当事者は大変悩みます。では、どうしたら合意できるか。
実は、後から考えると、意外と簡単なのです。役所の中の交渉で、交渉がまとまらなかったという事例は少ないです。また、「こんな結果なら、私は役所を辞めます」という事例もほぼありません。そう考えると、いつかは、どこかに落ち着くのです。そう言ってしまうと、身も蓋もありませんが。
もちろん課長であるあなたは、所管行政を進めるために、正しいと思うことを主張しなければなりません。しかし、当事者が熱くなっているほどには、対立は絶望的ではないのです。冷静になる、第三者あるいは両者の上司になってみる、結果を先取りして遡ってみると、どのような結論が良いか見えてきます。今回の内容は、次の通り。
なぜ合意できないのか、相手と応援団を納得させる、決め手のない場合の合意方法、課の利益より全体の利益、消極的所管争い、上司との関係、部下への配慮。