岡本全勝 のすべての投稿

東京は初夏のような天気が続き、桜は一挙に満開です。
夕方、皇居のお堀端を、桜田門~半蔵門~千鳥が淵と、桜を見ながら散歩して帰りました。このコースは、お堀の水と土手の緑とが美しく、都心とは思えません。お堀や皇居の緑はスケールが大きく、振り返ると霞が関と丸の内の高層ビル群との対比もきれいで、絶景です。夕暮れから夜にかけては、空と水面が美しく、一段と風情があります。春宵一刻、値千金。ただし、左側に見える道路と交通渋滞は、「視野から消す」必要がありますが。
半蔵門も千鳥が淵も、花見客でごった返していました。かつては、お花見とは酒盛りと思っていましたが、最近は、お酒抜きで花を楽しめるようになりました。歳ですかね。

日本の魅力力

浜野保樹著「模倣される日本-映画、アニメから料理、ファッションまで」(祥伝社新書2005年3月)が面白いです。かつては中国、近いところではヨーロッパやアメリカを模倣し続けた日本が、いろんな分野で模倣される対象となったことを解説しています。
日本のアニメが世界を席巻していること、フランスで一番有名な日本人は鳥山明(漫画ドラゴンボールの作者)であること、すしが欧米で珍しくなくなったこと、台湾での「ハーリー族」などが紹介されています。「デザイナーの成功は、市場に出回っている海賊版の数によって測られてもいる」には、なるほどと思います。
日本が世界の生活文化に貢献したのは3つ=インスタントラーメン、カラオケ、テレビゲームだけだ、と聞いたことがあります。
GDPならぬ「グロス・ナショナル・クール」=国のかっこよさ度は、ソフトパワー(拙著「新地方自治入門」p264参照)です。パリを芸術の都としてあこがれること、アメリカ流の生活をあこがれること。これらに対し、日本はどのような「文化戦略」を講じるべきでしょうか。
「官僚は着物を着て出勤しないのか」とか「首相がなぜ外国メーカーのマークの付いた帽子をかぶってゴルフをするのか」も、考えさせられます。

新年度

4月、新年度が始まりました。総務省にも新採さんが入省し、総務課も人事異動がありました。みなさん方の職場・学校・家庭でも、新しい季節が始まったことと思います。
総務省のHPも新しくなり、シンボルマークキャッチフレーズも決まりました。昨年秋に決めた英語名称(MIC)と合わせて「三点セット」になっています。HPの左上とか報道資料の右上に、この三点セットが付いています。
フレッシュマンには、初心を忘れず、勉強を続けてもらいたいです。みなさん、若々しくて良いですね。私にも、あんな時代があったはずなんですが。
街や電車の中でも、たくさん見かけました。すぐにわかります。でも、男性も女性も、みんながそろって「黒いスーツ」を着るのは、なんとかなりませんか。異様です。組織への同調・忠誠を示しているのでしょうが。
こんなスタイルは、官僚と銀行員と××団だけでしょう。それぞれ、個性を殺して組織への忠誠を重要視する集団です(失礼)。もちろん、警察や自衛隊などもありますが、それらは制服があります。
組織に同調することは必要ですが、個性を犠牲にしてまで忠誠を尽くすことでは、これからの時代は生きていけません。近年のいくつかの会社や組織の失敗・不正・衰退がそれを示しています。
もっとも、「帽子(ボルサリーノ)をかぶり、クレリックシャツを着て、グレーのジャケットに色違いのズボン、関西弁の官僚になれ」とまでは、言いませんよ(笑い)。

法律ができるまで7

今日も、総務委員会理事会が開かれましたが、進展はありませんでした。明日、交付税法の提案理由説明が行われるところまでは、決まっていますが。(2月23日)
今日の衆議院総務委員会は、地方財政計画の説明、地方交付税改正法案の提案理由説明が行われました。与党は、引き続き交付税法の質疑を求めましたが、野党は拒否し、与党のみで質疑が行われました。
財務金融委員会では、国税関係法案が同じ状況になっています。予算委員会は、通常どおり審議が進められています。(2月24日)
今日1日は、衆議院予算委員会では、午前に総理が出席して、三位一体関係の集中審議が行われました。午後は一般質疑があり、それとの時間の重複を避けながら、総務委員会が開かれ、地方交付税法案の審議が行われました。(3月1日)
今日2日は、衆議院予算委員会で締めくくり総括質疑と採決、その後、総務委員会で交付税法の質疑と採決、総理を呼んでの地方税法の質疑が行われました。そして、本会議で予算と交付税法が採決されるました。
例年と違い、地方税法と交付税法が別々に採決されることとなりました。もっとも、前例がないわけではなく、平成15年度地方税法改正がよく似た経過でした。(3月2日)
今日から、参議院予算委員会で質疑が始まりました。参議院予算委員会終了後(いわゆる夜なべで)、衆議院総務委員会で、地方税法の質疑が続けられました。(3月3日)
今日、衆議院総務委員会で地方税法が審議・採決され、午後の本会議で可決されました。参議院予算委員会が開かれているので、その合間を縫ってです。(3月8日)
参議院で、予算委員会が続いています。その合間を縫って10日には、参議院総務委員会で大臣所信に対する質疑、衆議院総務委員会では恩給法改正の提案理由説明がありました。
11日には、参議院本会議で、地方財政計画・地方税法・地方交付税法の趣旨説明と質疑がありました。衆議院とは違い、国税法案と切り離し、重要広範議案とされなかったので、総理大臣の出席はありませんでした。一方、総理は、三位一体改革に関連し、衆議院文部科学委員会に出席しました。(3月11日)
参議院で、予算委員会が続いています。その合間を縫って15日には、参議院総務委員会で地方税法の提案理由説明、衆議院総務委員会ではNHK予算の質疑が行われました。順番では、既に提案理由説明を読んだ恩給法改正の質疑ですが、今日は参議院では公聴会があり、大臣の時間がゆっくりとれるので、順番を変えて、NHK予算を審議しました。
不祥事が続いたこともあり、NHKの審議の模様(午前中の各会派一巡)は生中継され、午後の質疑は例年通り録画して後日放送されます。私は、いつもは、大臣の後ろに座っていることが多いのですが、今日はテレビに映らないように、隣の控え室(テレビでいうと、委員長席の後ろのついたての後ろ)にいました。といっても、理事との打ち合わせもあり、時々、入りました。カメラを避けたのに、打ち合わせをしているうちに、答弁しておられるNHK会長の後ろに立っていて・・。NHK予算は、野党は反対、与党の賛成で可決されました。(3月15日)
今日17日は、衆議院総務委員会で恩給法改正の質疑採決、本会議でNHK予算の採決、参議院総務委員会で地方税法の質疑採決が行われました。(3月17日)
18日は、衆議院本会議で、恩給法の採決が行われました。参議院本会議では、義務教育国庫負担法の質疑と地方税法の採決が、総務委員会では予算の委嘱審査と恩給法のお経読みが、行政監視委員会では行政評価の状況説明が行われました。恩給法は衆議院本会議可決後、直ちに参議院に送られ、「吊し」も降ろしてもらって、総務委員会に付託されて、お経読みをするという、「離れ業」でした。麻生大臣は、このほか、連日続けられている郵政民営化の政府与党協議にも出席され、大変な毎日です。(3月18日)
今日22日の参議院総務委員会で、恩給法が審議採決され、交付税法のお経読みがされました。審議は29日と決まりました。日切れ法案の処理に向けて、審議が進められています。(3月22日)
今日23日に、予算が参議院本会議で可決されました。恩給法も成立しました。(3月23日)
24日は木曜日で、総務委員会の定例日でしたが、審議は29日になりました。その分、22日に交付税法のお経読みをしてしていただきました。25日は参議院本会議で国民健康保険法が審議され、総務大臣には、三位一体改革の評価などの質問がありました。地方の自由度拡大や、事務量の軽減についてです。胸を張って答えることができます。(3月25日)
今日、参議院総務委員会で、交付税法の審議採決が行われました。明日、参議院本会議で可決される予定です。今年も、地方税法と交付税法は、年度内に成立することとなります。地方団体も、安心して新年度から仕事ができます。関係者の方々に、感謝します。(3月29日)
朝日新聞が29日から、「国対4話」という解説を始めました。今日第1話は、「法案あげるてんぷら屋」です。天ぷら屋(国対)さんに、天ぷらの具(法案)を持ち込む私たちは、出入りの八百屋か魚屋ですかね。しかも、天ぷら屋さんに「早く揚げて下さい」とお願いする、厚かましい魚屋です。国対については、国会というところその3もご覧ください。(3月29日)
今日31日、NHK予算が参議院本会議で成立し、総務省所管の日切れ法案は、すべて成立しました。ありがとうございました。引き続き、残る5法案を審議してもらいます。(3月31日)