岡本全勝 のすべての投稿

2006.09.02

今日は、最近退官された先輩と、昼食をご一緒しました。お礼をしなくてはと思いつつ、時間がとれず、今日時間をいただきました。その先輩とは、一度も職場が一緒になったことはありません。でも、ふしぎなことに私が仕事で悩んだり(?)、迷ったときに、適切な助言と励ましをいただきました。私は尊敬し、密かに、その方の組員だと任じています。振り返ってみると、たくさんの良い先輩たちに恵まれました。皆さん「全勝は危ないから・・・」と助言してくださったのだと思います。しかし、私は、それだけのことを、後輩たちにお返ししていません。

地方財政改革の経緯

平成13年
6月14日 地方分権推進委員会「最終報告
6月21日 経済財政諮問会議「骨太の方針」
8月30日 諮問会議で「片山プラン」発表(段階補正・事業費補正見直し、留保財源率検討)
11月2日 諮問会議で片山プランの具体案公表

平成14年
1月 全国総務部長会議で段階補正・事業費補正見直し説明
5月21日 諮問会議で「片山プランⅡ」(税源移譲案)発表
6月21日 諮問会議「骨太の方針2002」(国庫補助負担金・税源移譲・地方交付税の三位一体改革)
7月26日 平成14年度普通交付税額決定(段階補正・事業費補正見直し実施)
8月28日 諮問会議「片山ビジョン」(県分留保財源を平成15年度から5%引き上げ表明)
10月30日 地方分権改革推進会議意見(国庫補助負担金の見直し等)
10月31日 諮問会議での議論(片山大臣の批判)
12月     15年度予算案(一般財源化の芽だし)
3月26日 地方交付税法改正成立(県分留保財源5%引き上げ)
4月 1日 経済財政諮問会議で、小泉総理からハッパがかかる。
5月中旬 地方分権改革推進会議水口試案騒動
5月23日 地方制度調査会意見概要意見
6月18日 小泉総理三位一体改革決断(3年間で4兆円の国庫補助金削減。相当額を基幹税で税源移譲)
6月26日 経済財政諮問会議「骨太の方針2003」(3年間で4兆円の改革) 
7月25日 平成15年度普通交付税額決定(県分留保財源5%引き上げ)
11月18日 諮問会議で総理から「16年度予算で1兆円の補助金削減・縮減や税源の移譲を目指す」との指示
11月28日 経済財政諮問会議で、麻生大臣「交付税改革」を発表
(総額の削減加速、算定方法の大幅簡素化、地方団体の不安解消)
12月10日 16年度分の国庫補助金削減案決定
(児童保護費負担金(公立保育所)などは一般財源化、義務教育費負担金(退職手当等)は「税源移譲予定交付金」に、その他は事務の廃止縮減)
12月18日 平成16年度地方財政対策決定
(一般財源化分は「所得譲与税」で、暫定分は「税源移譲予定交付金」で。交付税総額は1.2兆円減少)
4月26日 麻生大臣「三位一体改革のプラン」を発表
(①所得税から個人住民税への税源移譲(3兆円)の先行決定、②残り3兆円の国庫補助負担金改革、③17年度の一般財源(地方税・地方交付税等)総額を前年度と同水準に)
5月28日 総理「3兆円税源移譲」指示
6月 3日 経済財政諮問会議「骨太の方針2004」決定
(18年度までに3兆円の税源移譲。補助金削減案は地方団体に作ってもらう)
8月19日 全国知事会「補助金削減案」を決定。6団体合意。
8月24日 6団体が総理に「案」を提出。経済財政諮問会議に提出。
9月14日 閣僚と地方団体代表との協議会(その後継続)
11月26日 政府・与党全体像「三位一体の改革について」決定
12月18日 17年度地方財政対策決定(交付税総額は横ばい、臨時財政対策債は1兆円削減。所得譲与税化は7千億円、税源移譲予定特例交付金化は4千億円)
4月28日 「国と地方の協議の場」で、麻生大臣から知事会長へ、残り6,000億円の補助金改革案提出を依頼
5月18日 麻生大臣「地方税財政改革の推進」公表
6月20日 経済財政諮問会議「骨太の方針2005」決定
7月13日 知事会、1兆円の補助金改革案決定
10月 4日 地方6団体代表が経済財政諮問会議に出席
10月12日 国と地方の協議再開
10月17日 各省ゼロ回答
10月26日 中教審答申、1/2の国庫負担金制度は維持するべき。
11月 8日 各省へ目標額を割り当て(合計6,300億円)。各省からは最終的に1,178億円の回答。
11月25日 生活保護協議会打ち切り、厚生労働省案は地方の合意を得られず。
11月30日 政府与党協議会、残る6,000億円の補助金改革を決定。合計3兆円の税源移譲達成。
12月     18年度予算案。税源移譲は6,106億円。16~18年度の総額は3兆94億円。
平成18年
1月 地方6団体が「新地方分権構想検討委員会」を発足
   竹中総務大臣の「地方分権21世紀ビジョン懇談会」発足
5月 8日 地方6団体研究会が、「分権型社会のビジョン(中間報告)」を発表
6月 7日 地方六団体が、地方自治法第263条の3第2項の規定に基づき、内閣と国会に対し「地方分権の推進に関する意見書」を提出。地方6団体代表が経済財政諮問会議に出席
7月 7日 「骨太の方針2006」閣議決定
7月 21日 内閣から意見書に対する回答書
より簡単な年表は、三位一体改革の経緯(簡略版)を、
さらに簡単な数字の表は「三位一体改革の目標と実績」を
簡単な解説は「三位一体改革の基本解説」をご覧ください。
地方団体の主張などは三位一体改革推進ネットをご覧ください。
経済財政諮問会議への提出資料は自治財政局のHPに載せてあります。

2006.09.01

今日は、東大客員教授時代の同窓会でした。みんなそれぞれ、立派になっています。公務員、商社マン、研究者などなど。ひ弱な学生(失礼)だったのが、たくましくなっています。教え子(?)が育つのは、うれしいことですね。

2006.08.28

今日は、アメリカ・コロンビア大学政治学部のヒラノ助教授の来訪を受けました。今、東大に客員研究員として来ておられ、日本の政治と予算について研究中です。国庫補助金をめぐる政治と行政の関係を知りたいとのことでした。事前に質問事項を絞り込むために、先週末から、メールでやりとりしました。ヒラノ先生からは英語でメールが来て、こちらからは日本語で答えるのですが、返信を利用すると文字化けが起こったりしました。「エンコード」のせいらしいです。私のさび付いた英語ではまどろっこしく、日本語で説明し、何とか理解してもらいました。

2006.08.26

今日から、高円寺阿波踊りが始まりました。拙宅近くの商店街も演舞場になっていて、それはそれはにぎやかです。2日間で100万人の人出だそうです。踊りが通る商店街や道路は人でごった返していて、見るのも通るのも大変です。今日は、駅前商店街の知人にお招きをいただき、お店の2階から踊りを見せてもらいました。
私の初任地は徳島だったので、本場の踊りも経験しました。「腰落とし腕を上げれば阿波踊り」と言いますが、それが結構重労働なんです。すぐに肘が下がって、幽霊になってしまいます。人前で踊るのは恥ずかしいので、ビールを飲んで出かけたら、さらに疲れて・・。
東京の阿波踊りは、連によって違いますが、本場に近いものから、東京風と言うべきものまで様々でした。いくつかは、太鼓とドラムと鉦の激しいビートが主体の、若者のノリという感じですね。皆さん楽しそうでした。