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久しぶりの富山

24日は、富山市へ再チャレンジ学習支援シンポジウムに行ってきました。私の役割は、基調講演です。
富山へ行くのは、久しぶりです。行事終了後は、かつての上司や同僚の方が、集まってくださいました。もう離れてから、10年も経ちます。皆さん変わらずお元気で、楽しい時間を過ごしました。当時はいろんな大変なこともあり、一緒に苦労をしました。それらも、過ぎると懐かしい思い出です。「ホームページを毎日見てますよ」とか「日本のために頑張れ」とか、いつまでも応援団でいてくださいます。ありがたいことです。全勝の行動を危なっかしいと、子育ての気持ちでいてくださるのでしょう。
その他にもお誘いをいただきながら、お会いできなかった方々には、お詫びします。すみません、からだが一つしかないので。

今年の風邪

恥ずかしい話を一つ。
皆さん、今年の風邪には、気をつけてください。きついですよ。
私も、小さいときから、よく風邪をひきました。ところが、大臣秘書官になった時に、先輩から「風邪をひいても良いが、大臣にうつしてはいけない」と教えられました。それ以来、風邪気味になっても、すぐに治し、仕事を休んだ記憶がありません。37歳以来なので、15年間です。我ながらすごいと、自慢していました。
私はよくしゃべる割には、のどが弱く、よくのどを痛めます。でも、水でのどを潤し、市販薬を飲んで早く寝たら、数日で治ります。また、咳を飲み込む術を持っています。もっとも、これは涙が出るのですが。今年も「来たな」と感じたので、風邪薬を飲んでました。ところが、咳はさらにひどくなり、身体がだるくなりました。そして、15年ぶりに、休んでしまったのです。近所のお医者さんにも、初めて行きました。職場の皆さん、仕事で迷惑をかけて、ごめんなさい。
問題は、風邪を引いた原因が、わからないことです。また、なぜ、長引いて悪化したかということです。そんな不摂生をしていないのに。考えられる原因は、そう、歳を取ったことです。認めたくないのですが・・。
ようやく、快方に向かっています。のどが痛く、鼻が通らないときに、講演するって、しんどいですね。お聞き苦しかったと思います。お詫びします。

複線型社会の担い手は女性

24日は、富山市へ再チャレンジ学習支援シンポジウムに行ってきました。私の役割は、基調講演です。政府の取り組みの概要・特に地域の若者自立支援への取り組みを説明し、後半は、持論である日本の行政の役割変化と、単線社会日本批判をお話ししました。続くパネルディスカッションでは、若者支援人材育成働くお母さん支援テレワークなどに取り組んでいる人たちから、現場からの取り組みを紹介してもらいました。私のように霞ヶ関で人様の動きを見ている(間接型)のと違い、現場で取り組んでおられる方の話(直接型)は、説得力がありますね。
さらに、5人の発表者のうち、4人が女性でした。こういう場面って、どこに行っても、元気なのは女性なのです。これまでは、「日本の女性は元気ですね」といって、すませていたのですが、どうもそのような比較不能な(ええかげんな)「評価」ではないと気づきました。これまでの日本社会では、企業に入って滅私奉公し、勤め上げるのが「標準型」=勝ち組でした。子育てや家事を引き受けされられる女性は、この勝ち組に乗れないのです。乗ろうとすると、結婚や子育てを断念しなければなりません。そこで、複線型に取り組むのは、女性と再チャレンジする(少数の)男性になるのです。多くの男性は、男中心の会社社会に安住しています(私もです)。少しずつ、変わりつつあると思います。いえ、変えていかねばなりません。行政は、箱ものをつくるのは上手ですが、社会の意識を変えるのは不得手です。でも、成功例もあるのです。二つを紹介しました。一つは、クールビズです。もう一つは、ごみの分別収集です。3連休の中日なのに、大勢の方が集まってくださいました。でも、それだけの値打ちがあったと思います。

分権改革委員会・中間とりまとめ

22日の日経新聞夕刊「ニュースの理由」は、谷隆徳編集委員の「分権改革委、省庁に切り込む。地方政府、3度目の正直?」でした。・・1990年代後半の第一次分権改革でも、国道や一級河川の管理権限の地方への移管が一時検討されたが、実現しなかった。官僚と族議員がタッグを組んで徹底抗戦したうえ、当時の橋本龍太郎首相が省庁の事前了解を勧告案の前提に求め、自ら汗をかくことを避けたためだった。小泉政権が取り組んだ税財政の三位一体改革も「地方案を尊重する」と繰り返し発言した首相自身が指導力を発揮する場面は最後までなかった。過去二度の改革ともに中央省庁の権限はほぼ無傷で終わったといえる・・今度は三度目の正直となるのかどうか・・