オリンピック聖火リレー

12月17日に、オリンピック聖火リレーの行程が発表されました。皆さんご存じの通りです。
出発点は、福島県のJヴィレッジです。日本サッカーのナショナルトレーニングセンターであり、大震災の際には、第1原発事故対応の前線基地となりました。芝生のグラウンドには鉄板がしかれ、駐車場になりました。その後、役割を終えて、トレーニング施設として再出発しています。
そして、第1日目は浜通り、原発の被災市町村を巡ります。被災地の復興を、全国の方に見てもらうことができます。

最初、「聖火が日本を回る、原発被災地も回るらしい」と聞いたとき、いろいろと考えました。どのコースを走るのか。これは、難しいです。
関係者に聞いたら、「トーチを持って走るのはその一部分であり、その間は車で運ぶ」と聞いて、問題の大半は解決しました。
「リオデジャネイロ・オリンピックでは、あの広いブラジル内を、飛行機で聖火を運んだ」と聞いて、納得。でなければ、走者をつないでも、人が1日で走ることができる距離って、そんなに長くありません。

新春の箱根駅伝でも、全速で走って、東京大手町から隣県の箱根までです。与えられた日数で、県内を、それどころか浜通りを巡ることは不可能です。福島県沿岸は、南北で約100キロメートルあります。また、沿道の人が楽しみにしている聖火が、全速で駆け抜けては困ります。

被災市町村で、それぞれ印象に残る場所が、選ばれています。地元の人たちとともに、聖火が走る日を、期待と共に待っています。あと、3か月です。