日本語は、大和言葉の上に、漢字と漢語を輸入して、できあがりました。1,500年前から1,000年前頃でしょうか。150年ほど前から、西欧の言葉が入ってきましたが、漢語に翻訳して、日本語に取り込みました。哲学、民主主義、電気・・。
ところが近年、漢語に翻訳することなく、カタカナ表記で日本語に取り込むことが増えました。インターチェンジ、インターネット・・。それはそれで通じるのですが。
日本語の基礎は、大和言葉と漢語でできているので、カタカナ語はどうも据わりが悪いです。漢字が表意文字なのに対し、カタカナ英語は表音文字なのが、大きな理由でしょう。
「携帯電話」と書けば、初めての人も、どんなものか想像がつきます。でも「スマホ」は、想像できないのです。「スマートフォン」と聞いても、「スマート」「フォン」が日本語からは連想できないのです。ハイウエイは、高速道路が定着し、これはわかりやすいです。インターチェンジは、良い日本語がなったのでしょうか。
IT関連は、特に翻訳を怠っているようです。おっと、「IT」はカタカナにも変換せず、アルファベットのまま、日本語に取り込んでいます。駅のICカード(これもアルファベットのままですね)の機械は、「チャージ金額を・・・」と話しますが、「チャージ」なんて使わなくても「入金」ですむのに。
かつて書きましたが、カタカナ英語は、非英語圏の人が日本語を学ぶ際に、苦労することです。そして、高齢者にもわかりにくいのです。漢語に翻訳する努力をして欲しいです。
私たちは、次のような3相(3層)の日本語を使っています。
1 あの人は、気持ちを抑えられない。
2 相手方は、感情を制御できない。
3 クライアントは、メンタルをコントロールできない。
私も、職場ではついつい3を使ってしまいます。家では1を使っています。書き物では、できるだけ3を使わず、1か2に書き換えるようにしています。