「広辞苑」が10年ぶりに改訂され、第7版が出ました。広辞苑は、国民的辞典と呼ばれるほど、なじみの深いものです。改訂が、ニュースで取り上げられるほどです。私も、愛用しました。
インターネットでの検索が便利になり、売り上げ部数は半分ほどになっているようです。分厚いので、机の上に置いておくには場所を取るのです。職場では、同じ岩波書店の「国語辞典」を使っています。
広辞苑に載ることが、言葉としての一つの「認知」です。
職員の文章に見慣れない言葉が使われていると、「これって、広辞苑に載っているか? いないのなら、他の言葉に言い換えるか、補足説明を書いてくれ」と指導します。
今回は、約1万項目を追加したとのこと。新語が、社会を反映しています。次のような言葉が、新たに載ったそうです。
東日本大震災、安全神話、限界集落、モラルハラスメント。
どのような事象が生まれたかが、よくわかります。他方で、「上から目線」「立ち位置」などは、新たに生まれた事象ではなく、私たちの認識が変わったということですね。