8月11日の日経新聞夕刊に、興味深い記事が載っていました。「マスク着用の動機? みんな着けているから」
・・・新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日本人がマスクを着ける動機は、感染が怖いからでも他の人を守るためでもなく「みんなが着けているから」。同志社大の中谷内一也教授(社会心理学)らのチームが11日までに、インターネットで行ったアンケートから、こんな結果をまとめた・・・
・・・「感染すると症状が深刻になる」「やれる対策はやっておく」などの理由が、それぞれマスクの着用頻度にどの程度影響するかを示す標準化偏回帰係数という指標(最高は1)を算出したところ、断トツは「人が着けているから」で0.44。次は「不安の緩和」で0.16、「自分の感染防止」や本来の効果とされる「他人の感染防止」は0近くでほぼ関係がないとされた・・・
・・・中谷内教授は、人々に望ましい行動を促すには、マスクのように「みんなやっている」という同調心理をくすぐるのが有効とみる。ただ「やりすぎると窮屈な監視社会になる」とし、施策への応用は慎重にやるべきだと注意を促した・・・
「教授の論文」「教授のホームページ」
法律による規制をしなくても、自粛で行動を誘導できる日本社会が、良く現れています。同調圧力がきついですね。太平洋戦争中の雰囲気と、通じるものがあるのでしょう。「自粛警察」という言葉ができました。