カテゴリーアーカイブ:社会と政治

ジャパン・アズ・ナンバースリー

2010年1月13日   岡本全勝
(ジャパン・アズ・ナンバースリー)
朝日新聞は、「ジャパン・アズ・No.3 日中GDP逆転へ」を連載しています。13日は、エズラ・ボーゲル教授でした。ベストセラーになった「ジャパン・アズ・ナンバーワン」(1979年)の著者です。
・・僕がナンバーワンと言ったのは、経済が一番大きいという意味ではなかった。日本は義務教育の水準、会社への忠誠心、長寿であることなど多くの点で世界一で、その日本から米国は学ぶべきところがあるという意味だった・・
「日本社会もナンバー3ですか」という質問に対しては、
社会構造で順位をつけるつもりはないが、55年体制はかつては適切で、30~40年間は非常にうまくいった。政治家は高度成長という方向性を打ち出して重工業の拡大に力を入れ、官庁は外国からの知識を得て政策に生かした・・しかし、2000年以降は、その取り組みも適切でなくなった。世界の変化とともにサービス産業に力を入れる必要があったが、日本ではサービス産業の保護を続け、自由に競争できる産業をつくらなかった・・
・・日本には競争力があるサービス産業や、高度な技術が必要だ。しかし、そのもとになる国際競争力のある大学が日本には少ない。大学教育に、会話力を含めた英語教育が足りないからだ。国際的に一流の人間を集めるためには、英語が必要だ・・
・・最近、日本人は内向きになり、海外にも行かなくなった。50~70年代は日本人は海外で懸命に学んだ。今は国内での生活に満足しているし「海外に行かなくてもだいたいわかる」という気持ちもあるのだろう。しかし、日本の将来を考えると、もう少し元気を出し、困難でも海外で挑戦するような精神が必要だ・・
日本はまだ覚えるために勉強している・・想像力とか、新しいものを発見する精神が足りない。子どもたちは、塾と学校の両方に行って夜まで同じことを繰り返し、能率が悪い・・
・・僕の本も悪い影響を及ぼしたかもしれない(笑い)。・・日本は80年代半ばごろから満足し、十分に勉強していない・・(この項つづく)

生活を支える毛細血管

2010年1月4日   岡本全勝
4日付けの東京の新聞に、東京ガスの広告が、載っていました。紙面一面に黒い地が拡がり、その上に毛細血管のように、青い網目が広がっています。よく見ると、東京湾とその周辺の地図のようです。しかし、道路地図ではありません。網の目は、東京近郊のガス導管網です。
説明されれば「なるほど」と思いますが、ふだんは気にせずに、お世話になっているのですね。
このHPでも、かつて「家は配管だらけ」を書きました。ガス管のほかに、電線、電話線、インターネット・CATV回線、上下水道。ネットワークというと、道路や鉄道を考えますが、それらは各家庭までつながっていません。
それに対し、ガス管や電線は、各家庭までつながっています。すごい網の目が、張り巡らされているのですね。

交通事故死者数の減少

2010年1月3日   岡本全勝
一年間の交通事故死者数が、5,000人を下回りました。3日の各新聞が、伝えています。1952年以来、57年ぶりだそうです。ピークは1970年で、その1万7千人に比べると、3割にまで減っています。1980年代に1万人程度になり、2000年代になって徐々に減少していました。
道路の改良や信号の設置、車の安全性能の向上、シートベルト着用、交通違反の厳罰化などが、効果を発揮したのだと思います。また、交通マナーの向上も、事故の減少につながっていると考えられます。
社会全体での事故ですから、特効薬はありません。しかし、対策を積み重ねることで、減らすことはできます。半世紀も、かかりましたが。
もちろん、未だに5千人もの人が、亡くなっておられます。その人や家族にとっては、1万人であろうが5千人であろうが、かけがえのない一人です。また、年間の自殺者は、10年以上、3万人を上回ったままです。

明るい日本に、誰がするのか

2010年1月1日   岡本全勝
ところで、マスコミや識者が、しきりに「日本は暗い」「先行きが見えない」とおっしゃいます。近年の、はやり言葉です。しかし、私は、これが日本を暗くしている原因の一つだと、考えています。
もちろん、社会や政治の問題を指摘するのが、その人たちの仕事です。でも、悲観的なことばかりを言っていても、事態は好転しません。そして、良い面を取り上げずに、バランスを欠いた問題指摘は、国民に間違ったメッセージを送ります。
日本の経済が停滞していることは、事実です。しかし、世界第2位の経済力を持ち、中国に抜かれても第3位です。一人当たりGDPはかつての第2位から低下しましたが、なお19位です。他国と比較するなら、日本のどこが優れていて、どこが劣っているのか、そして何をすべきかを議論すべきでしょう。
現在の日本の不況は、外需とともに、内需の弱さによります。国民が多くの金融資産を持ちながら、消費をしないのです。それは、先行きが不透明と思っているからでしょう。悲観論は、それを、ことさらにあおっているのです。
自由、平等、安全、健康長寿、清潔、便利さ、社会資本、努力が報われるといった面で、日本は世界最高水準の国です。もちろん理想と比べれば、足らないところもあります。でも、そんなにだめな国なのでしょうか、日本は。
つい10数年前まで、ナンバーワンの国と自信を持ちながら、突然真っ暗かのようなことをいう。日本人も日本社会も、その間に、突然変異などしていません。自虐的な評論の方を、疑うべきです。
子育てをする時に、子どもの欠点ばかりを指摘するのが、良い子育てでしょうか。欠点は指摘しつつも、長所を褒める。褒めることが、子育てや部下育てのコツでしょう。
昨日の大晦日、久しぶりに、NHKテレビの「紅白歌合戦」を見ました。ごらんになった方も多いと思います。若い歌手の元気な歌と踊りを、どう思われましたか。
日本は、まだまだ捨てたものではありません。「今どきの若い者は・・」という言葉より、「いつも評論家は・・」という言葉の方が、当たっているかもしれません。批判と欠点の指摘ばかりを繰り返し、悲観論をまき散らす評論家は、やめにしませんか。
コップの水を見て、「もう半分しかない」とみるのか、「まだ半分ある」とみるのか、という議論があります。前者は、財産を食いつぶしつつある2代目の繰り言であり、後者は、次なる挑戦をしようとする前向きの姿勢でしょう。
悲観論だけでは、何も生みません。もちろん、裏付けのない楽観論も、空虚です。「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」は、フランスの哲学者アランの言葉だそうです。

現代の飲む・打つ・買う

2009年12月27日   岡本全勝
企業のコンサルタントの方に教わった、小話です。
かつての企業経営者には、飲む・打つ・買うを好きな人が、多かった。酒を飲む、ばくちを打つ、女を買う。現在の経営者も、のむ・うつ・かうを好むのは同じである。ただし、のむは、サプリメントを飲むこと。うつは、鬱。かうは、ペットを飼う、だそうです。
体調を優先して、サプリメントを飲む。お酒を飲んで身体をこわすのと、大違いです。うつが鬱なのは、わかりますね。悩みが多いのでしょう。ペットを飼うのは、家族に相手にしてもらえず、寂しさを紛らわせるためだそうです。う~ん。