NHK「羽田空港 空飛ぶ翼を守るプロたち」

2025年12月29日   岡本全勝

12月29日の朝8時過ぎから、NHKで「「羽田空港」完全版 空飛ぶ翼を守るプロたち」を放送していました。羽田空港で、全日空の運航指令組織を中心に、旅客機が飛んで着陸するまでを追いかけます。

問題なく進めば良いのですが。チェックインしながら、定刻に搭乗口に現れない人がいます。一度積み込んだその人たちの荷物を、たくさんの中から探し出して下ろします。その作業で、出発が遅れます。
乗務員にも、事故が起きます。出勤途中で渋滞に巻き込まれたとか、急な発病で勤務に就けないとか。機体も故障します。悪天候で着陸できず引き返すとか。そのたびに、対応を考えなければなりません。代替の機材と乗務員の手配をしなければなりません。一つの便を変えると、その機体が飛ぶことが予定されていた続きの便にも影響が出ます。どのように対応するか。その忙しさと大変さは、番組をご覧ください。

新人社員が、先輩や上司の助けを得て、育っていきます。いずれこの業務にも、人工知能が導入され、対応案の提示が行われるようになるのでしょう。しかし、どこまで機械に頼ってよいのでしょうか。人による対応は、それが訓練になっています。その「実地訓練」がなくなった場合、何か機械に処理できない事態が生じると、まったく動かないことが予想されます。最近起きたサイバー攻撃による、大手飲料会社での業務停止を思い浮かべます。

順調なときは、社員も管理職も、定例通りで仕事が進みます。能力を問われるのは、問題が起きたときです。この番組は小さな危機管理の連続として、参考になります。関心ある方は、ご覧ください。
私は途中から見たのですが、見逃した部分は「見逃し配信」を利用して見ました。みなさんも、どうぞ。