日本語の表記3

日本語の表記2」の続きです。
「1500年前に漢語を取り入れ、現在は英語を取り入れている」と説明しました。
今は英語を取り入れる際に、カタカナに変えて取り入れるのが主ですが、アルファベットのままで取り入れることも進んでいます。そして、新しい言葉だけでなく、日本語にある(漢字やひらがなにある)言葉も、英語に置き換えることが進んでいます。例えば、フォローする、クリアする、サポートするなどです。

これが進むと、「フォロー」「クリア」「サポート」は、アルファベットで、follow、clear、support と書かれるようになるでしょう。
キーボードで入力する作業を考えてください。ローマ字変換では、foro-、kuria、sapo-toと入れます。私は時々英文を入力する際に、困ってしまいます。ローマ字変換になじんでいるので、英語の綴りがすぐに出てこないのです。二カ国語に通じれば、英語もすぐに出てくるのでしょうが、多くの人はその域まで達しません。
それなら、最初から英語(アルファベット)で、日本文に入れた方が簡単です。若い人は、順次それになじむのでしょう。「日本語を大切に
1350年ほど前には、それまで「おおきみ」と呼んでいたものを、「天皇」と文字も発音も変えた経験があるのですから。

その次には、英語の発音も取り入れると思います。古代の日本語には、らりるれろで始まる単語がなかったとのことです。辞典に出てくる語は、漢語か欧米から取り入れたものです、ラジオ、ルリカケスとか。しりとり遊びの際に困るのですよね。中国から伝わった「馬(マ)」「梅(メイ)」も発音できず、ウマ、ウメと発音しました。
いずれRとLの違いやthの発音も、日本語に取り入れられるのでしょうか。
すると残る英語との違いは、文法になります。

なお、国語の表記を入れ替えた例には、韓国(漢字を廃止してハングルに)、トルコ(オスマン帝国を滅ぼし、アラビア文字を使ったオスマン語からアルファベットを主体としたトルコ語に)があります。