3月10日の毎日新聞に、私のインタビュー「人口減 議論足りず反省」が載りました。佐藤慎一・元財務次官と一緒です。「官僚たちはどう復興を描いたか? 事務次官経験者2人に聞く」
・・・2012年には復興庁が設置されたが、本格的な人口減少時代の復興は東日本大震災が初めてだった・・・その点、(政府の目標を)「創造的復興」ではなく「人口減少下での復興」といった言葉にした方が良かったのかもしれない。我々も「人口減少」は頭に入れていたが、その哲学と個別事業をつなぐ議論が十分ではなかったと反省している。南海トラフ地震など次の大災害が起きた時の復興の一番の教訓にして欲しい。
復興事業の多くがハード整備に充てられたと指摘されるが、担当者が必要がと思う事業を積み上げていった結果だ。仮に総額が半分だったら、優先順位は、まず被災者支援、そして産業・なりわいの再生だった・・・
読んだ人から、反応がありました。「良くあそこまで率直に反省を言えますね」とか。
良かった点とともに反省点も後世に引き継ぐのが、責任ある立場の役割と考えています。その点で、鋭い突っ込みを入れてくる記者は、ありがたいことです。